予防と検診
予防ワクチン
性交渉で感染するウイルスが子宮頚がんを起こす
子宮頚がんの多くは、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus=HPV)の感染が関係して起こると考えられています。
HPVには100種類以上が存在し、そのうちハイリスクタイプに分類された15種類が子宮頚がんの原因と考えられています。HPVの多くは性交渉で感染するため、性交渉の経験がある人ならだれでも感染の可能性があるといわれています。一般にはHPVに感染しても大半は症状が現れることなく、免疫の働きで自然に排除されることが多いようです。
一方、ハイリスクタイプのHPVは一定の頻度で自然に消失しない場合(持続感染)があり、この持続感染が長期に続くと子宮頚がんや、前がん病変が現れると考えられています。子宮頚がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されますが、HPVに感染したからといって、全てが子宮頚がんになるというわけではなく、HPVによって子宮頚がんが発症する確率などはまだよくわかっていません。
ワクチンだけでなく定期的な検診が大切
HPVの感染を抑え、子宮頚がんの予防を期待して開発されたのがサーバリックスなどのHPVワクチン(子宮頚がん予防ワクチン)です。サーバリックスは、HPVハイリスクタイプ15種類のうち、16型と18型の感染による子宮頚がんとその前がん病変に予防効果があります。
ワクチンの添付文書には、【16型・18型以外のHPV感染が原因の子宮頚がんと前がん病変への予防効果は確認されていない】、【接種時にすでに感染しているHPVの排除や、すでに発症したHPVの病変の進行を予防する効果は期待できない】、【ワクチンの摂取は子宮頚がんの定期検診の代わりにならず、子宮頚がん検診の受診やHPVの感染への注意が重要】、【ワクチンの予防効果の持続期間はわからない】――などを意味する注意が記されています。




