予防と検診
遺伝子診断
細胞には複数のがん抑制遺伝子がそれぞれ2個ずつ装備されている
全身の細胞1つ1つには、細胞のがん化を抑制するがん抑制遺伝子が複数あり、それぞれ2個ずつ組み込まれています。それら遺伝子のそれぞれ2個のうち1個でも正常に働いていれば、がんを抑制する効果はありますが、2個とも壊れるとがんに
なる可能性が高くなります。
一般の人ががんになるときには、複数のがん抑制遺伝子が、2個とも壊れているケースが数多く見られます。
2個のうち1個に生まれつきの変異がある
生まれつきのがん抑制遺伝子の異常が原因となって遺伝子腫瘍と呼ばれるがんの発症し易い患者さんがいます。2個ずつセットとして存在する複数のがん抑制遺伝子の中で、片方に変異があり、残り1個しか正常に働かないため、がんになりやすい体質となります。こうした遺伝的要因でできるがんと遺伝性腫瘍と呼びます。
遺伝性腫瘍には、大腸がんを起こす遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCC)、家族性大腸ポリポーシス(家族性大腸腺腫症)、乳がんや卵巣がんを起こす遺伝子性乳がん・卵巣がん症候群などの病気があります。HNPCCは子宮体がん、卵巣がん、胃がん、小腸がん、腎盂・尿管がん、家族性大腸ポリポーシスは胃がん、十二指腸がん、デスモイド腫瘍、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群は前立腺がん、膵がんなどほかのがんも引き起こします。




