予防と検診
がん予防法
生活習慣ががんの原因になる
がんの原因とされる多くは、喫煙、食事、運動、アルコールなどの生活習慣が関係しているといわれています。1996年にハーバード大学がん予防センターが発表した米国人のがん死亡原因は、喫煙(30%)、食事(30%)、運動不足(5%)、飲酒(3%)で、これらは生活習慣の改善で予防ができたと考えられています。喫煙・副流煙・過体重と肥満・飲酒をはじめ、食品では加工肉・塩蔵品と食塩・熱い飲食物などはリスクを上げる可能性が大きいといわれています。
科学的な予防法ががんと死亡を下げる
国立がん研究センターでは、日本人のためのがん予防法を次のようにまとめています。
1.たばこを吸わない。副流煙を避ける。
2.節度のある飲酒をする。飲むなら1日のアルコール量は約23gまで。
3.バランスのよい食事をとる。塩蔵品・食塩は最小限に。野菜や果物の不足を避ける。熱いままで飲食物をとらない。
4.毎日60分歩くなど活動的に生活する。
5.適正体重を維持する(太りすぎず、やせすぎない)。
6.ウイルス性肝炎の感染の有無を知り、感染していたら治療を受ける。
科学的な証拠に基づいたがんの予防法なので、がんの発生率と死亡率を確実に下げることが期待されています。
「情報」を冷静に見極める
”こうすればがんにならない”といった多くの「情報」を見聞きしますが、これらに振り回されず、冷静に見極めることが大切です。”この方法だけで絶対にがんが防げる”という予防法はありません。例えば、食習慣の改善は必要ですが、それとがんの予防効果がある食品を1度に大量に食べることとは異なります。また特別に高価な食品を摂る必要もありません。
適度な運動はがんの予防に役立ちますが、運動習慣のない人が急に激しい運動を始めるのは危険です。無理をせず、体調に応じて少しずつ運動の時間や量をふやし、最終的な目標を目指すようにしましょう。食事も急激に変化させるのでなく、少しずつ変えていって下さい。
がん予防法の情報源として引用される研究発表は、すべてに科学的証拠があるとはかぎりません。研究自体は科学的でも、その中から都合のよい言葉だけが部分的に引用され、何かの宣伝に利用されることはよくある手法ですから注意しましょう。



