がんとつきあう

副作用対策食

副作用に配慮した食事を

抗がん剤治療中は吐き気、嘔吐、食欲不振、味覚障害、嚥下障害、口内炎などさまざまな副作用に悩まされます。こんなときに、いつもと同じ食事では、臭いが強いものは吐き気を招き、かたいものは飲み込みにくい、口内炎があるときには酸味が強いものや刺激が強いものは食べにくいなど、さまざまな問題点があります。緩和ケアでは栄養がとれればそれでいいという考え方もありますが、せっかくの食事ですから、おいしく食べることを忘れないようにしたいものです。四国がんセンターでは副作用に合わせた食事を提供して、患者さんから好評を得ています。例えば、吐き気が強い患者さんには、においが少なく、たんぱく質は卵や豆腐が中心で、あっさりした味つけの「坊っちゃん食」、口内炎がひどい人には塩やしょうゆ、酢、唐辛子を使わずだしをきかせた「漱石食」、嚥下障害がある場合はとろみをつけたり、ムース状にしたりして食べやすくした「マドンナ食」を提供したところ、食事がおいしくないという苦情が163件から14件に減ったそうです。病院でもこうした工夫ができるのですから、家庭でも患者さんの副作用に合った副作用対策食を工夫してみてください。

再発予防のため治療後も食事に気をつける

アメリカでは、1977年に発表されたマクガバン・レポートの影響で、がんと食事の関係がとても注目されています。
食べ物のなかにはがんを促進するものがあれば、逆に抑制するものもあるとして、がんを促すものをできるだけ避け、抑制するものをとるよう国民に働きかけています。米国対がん協会では、食事療法の効果や安全性についての研究はまだ十分ではないとしながらも、低脂肪食や野菜や果物の摂取は、実施する価値があると評価しています。特に乳がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんなどでは、再発に食事が関係しているといわれています。食事以外にも、適正な体重を保つ、適度な運動をすることも再発予防に効果的といわれています。逆に肉類に多く含まれる飽和脂肪酸は、がん治療中はよくないので、できるだけ摂取量を控えるようにしたほうがいいという意見もあります。

PICKUPがんと免疫の深い関係

健康な人でも体内では、1日に約5000個の細胞が“がん化”していると言われています。しかし全ての人ががんになるわけではありません。それは、風邪のときと同様に、私たちの体に生まれつき備わっている免疫の力によって、がん細胞を排除する機能がきちんとはたらいているからです。
しかし、細胞のなかにある遺伝子が何らかの影響で傷ついてしまい、修復できなくなるとがん細胞へと変化していきます。免疫の力が正常に働いている場合は、がん細胞が増えることはありませんが、免疫力が弱まったり、加齢などによって衰えたりすると、がん細胞の増殖を抑えることができずに、がんが大きくなって正常な細胞の働きを阻害するようになっていくのです。
そこで、免疫の力を強化することでがん細胞を抑えようとする最先端の治療が開発されています。これらは「がん免疫療法」と呼ばれ、すでに実地医療として行われています。最近では手術や抗がん剤、放射線治療に次ぐ第4の治療として、注目を集めています。

第4のがん治療「免疫療法」についてはこちら>>

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