がんとつきあう

がん情報さがしの注意点・留意点

情報が溢れる現代社会

インターネット、テレビ、雑誌、書籍など、現代社会は情報に溢れています。がんについての新しい治療法や代替療法についても、ありすぎてどれを信じていいかわからないくらいです。マスコミは、難しい治療をこなす名医や、最新治療を取り入れる名病院などを、大きく取り上げますが、名医や名病院がすべての人に最適であるとはかぎりません。がんの治療は長期間続き、治療費もかかってきます。
交通費や通院時間がかかる遠くの名病院よりも、近くの病院のほうが長い目でみるといいかもしれません。また、名医、名病院には患者さんが集まり、診察時間が短くなってしまうというデメリットもあります。たまたま近くに名医がいたり、名病院があったりする場合は別ですが、あまりそれにとらわれないようにしましょう。もちろん、通える病院のなかで、設備が整っているところや、自分のがんを専門とする評価が高い医師を優先するのは自然なことです。大切なのは、目先の情報にとらわれず、通いやすい病院か、治療費は無理のない範囲(自費診療の場合高額になることもある)か、患者さんの評判はどうかなど、事前に調べて選ぶようにしましょう。

選ぶ眼を持つことが大切

膨大な情報のなかから、選ぶ眼を持つことがとても大切です。テレビや雑誌などで取り上げられていても、部分的なことしか紹介していなかったり、大げさに紹介していたりすることがあります。また、インターネットには情報源が明確でないものもたくさんあります。
何を判断基準にすればいいのかは悩むところですが、論文など研究結果があるのか、学会や論文などで発表されているのかなど、エビデンス(科学的根拠)の有無をチェックしましょう。健康食品などでは、動物実験による結果が紹介されていることもありますが、動物に対する効果が、人間にそのまま当てはまるわけではありません。参考程度にとどめておきましょう。また、広告などで患者さんの「治った」「がんが消えた」などの体験談が紹介されているものがありますが、それがすべての人に効果があるというわけではありません。

極端な効果を謳うものは要注意

健康食品や代替療法のなかには、「○人が治った」「がんが消えた」など、注意をひくキャッチコピーがありますが、こうしたあおり文句があるもののなかには、高額な商品の販売を目的としていることがあるので注意しましょう。
効果には個人差があります。
こうした根拠のない宣伝に踊らされないようにしてください。もちろん、健康食品や代替療法のすべてがいけないといっているわけではありません。エビデンスがなくても、多くの患者さんが効果的と感じているものや、効果を信じて続けているものもあるでしょう。そうしたすべてを否定するわけではありませんが、高価すぎるものはよく考慮することをおすすめしますし、続けていて体調が悪くなったりするものはやめたほうが安心です。

PICKUPがんと免疫の深い関係

健康な人でも体内では、1日に約5000個の細胞が“がん化”していると言われています。しかし全ての人ががんになるわけではありません。それは、風邪のときと同様に、私たちの体に生まれつき備わっている免疫の力によって、がん細胞を排除する機能がきちんとはたらいているからです。
しかし、細胞のなかにある遺伝子が何らかの影響で傷ついてしまい、修復できなくなるとがん細胞へと変化していきます。免疫の力が正常に働いている場合は、がん細胞が増えることはありませんが、免疫力が弱まったり、加齢などによって衰えたりすると、がん細胞の増殖を抑えることができずに、がんが大きくなって正常な細胞の働きを阻害するようになっていくのです。
そこで、免疫の力を強化することでがん細胞を抑えようとする最先端の治療が開発されています。これらは「がん免疫療法」と呼ばれ、すでに実地医療として行われています。最近では手術や抗がん剤、放射線治療に次ぐ第4の治療として、注目を集めています。

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