がんとつきあう
治療にかかる費用とその支援
治療にかかる費用
がん治療ではすべての治療が健康保険の対象となっているわけではありません。全額自己負担となる先進医療や自由診療もあるので、情報を集める際には健康保険の対象となっているかどうかもチェックしておくようにしましょう。日本では一部を除き、ほとんどの人がなんらかの健康保険に加入するよう定められていて、医療費は実際にかかった費用の3割を負担するシステムになっています。健康保険の対象でない先進医療や自由診療は、健康保険の対象となっている治療に比べると金銭的な負担が大きくなります。
高額療養費助成
治療が長期間続いたり、高額な治療を受けたりすると、医療費の負担が大きくなってきます。そんなときに活用したいのが「高額療養費助成」です。これは1か月の間に、同じ医療施設の同じ診療科で保険適用の治療を受けたときの自己負担額が、一定の金額を超えた場合に、超えた金額の払い戻しが受けられる制度です。一定の金額は、被保険者(治療を受けている人)の収入によって定められています。70歳以下の場合の自己負担額の目安は、3回目までの自己負担額は、一般的な家庭の場合は【80,100円+(治療にかかった医療費−267,000円)×1%:4回目以降は44,400円】、上位所得者(標準報酬月額が53万円以上)の場合は【150,000円+(治療にかかった医療費−500,000円)×1%:4回目以降は83,400円】、住民税非課税世帯等では35,400円(4回目以降は24,600円)となっています(平成18年10月以降)。18歳未満の場合は小児慢性疾患医療費助が受けられます。手続きの方法や70歳以上の場合の自己負担限度額など、詳細については市区町村の保健所や相談支援センターに問い合わせてみましょう。
治療以外にかかる費用
本人の希望で個室を利用した場合の差額ベッド代は全額が自己負担になります。このほかにも通院のためにかかる交通費、遠方の病院を受診している場合は移動や宿泊にかかる費用など、紹介状や保険の請求のために書類を作成するときなど、治療が長期間続くほど費用がかかってしまいます。これらは高額療養費助成の対象からはずれますが、確定申告の医療費控除の対象となるものもあるので、国税庁のHPなどで調べてみましょう。
PICKUP:がんと免疫の深い関係
健康な人でも体内では、1日に約5000個の細胞が“がん化”していると言われています。しかし全ての人ががんになるわけではありません。それは、風邪のときと同様に、私たちの体に生まれつき備わっている免疫の力によって、がん細胞を排除する機能がきちんとはたらいているからです。
しかし、細胞のなかにある遺伝子が何らかの影響で傷ついてしまい、修復できなくなるとがん細胞へと変化していきます。免疫の力が正常に働いている場合は、がん細胞が増えることはありませんが、免疫力が弱まったり、加齢などによって衰えたりすると、がん細胞の増殖を抑えることができずに、がんが大きくなって正常な細胞の働きを阻害するようになっていくのです。
そこで、免疫の力を強化することでがん細胞を抑えようとする最先端の治療が開発されています。これらは「がん免疫療法」と呼ばれ、すでに実地医療として行われています。最近では手術や抗がん剤、放射線治療に次ぐ第4の治療として、注目を集めています。



