がんとつきあう
PICKUP:がんと免疫の深い関係
健康な人でも体内では、1日に約5000個の細胞が“がん化”していると言われています。しかし全ての人ががんになるわけではありません。それは、風邪のときと同様に、私たちの体に生まれつき備わっている免疫の力によって、がん細胞を排除する機能がきちんとはたらいているからです。
しかし、細胞のなかにある遺伝子が何らかの影響で傷ついてしまい、修復できなくなるとがん細胞へと変化していきます。免疫の力が正常に働いている場合は、がん細胞が増えることはありませんが、免疫力が弱まったり、加齢などによって衰えたりすると、がん細胞の増殖を抑えることができずに、がんが大きくなって正常な細胞の働きを阻害するようになっていくのです。
そこで、免疫の力を強化することでがん細胞を抑えようとする最先端の治療が開発されています。これらは「がん免疫療法」と呼ばれ、すでに実地医療として行われています。最近では手術や抗がん剤、放射線治療に次ぐ第4の治療として、注目を集めています。
心のケア
家族の心の反応(家族ががんになった時)
がんは患者さんだけでなく、家族にも大きな影響を与えます。病気の進行はもちろん、治療費や生活などの現実的な問題にも直面します。また、どのような態度で患者さんに接すればいいのかという悩みもあるでしょう。
コミュニケーション
家族とのコミュニケーション
がん患者さんから家族へのコミュニケーションの方法と、家族からがん患者さんへのコミュニケーションの方法について解説します。患者さんは家族を信頼して、不安を伝えたり、つらい気持ちを伝えたりするだけで、気持ちが軽くなることがあります。
セカンドオピニオンに相談する
セカンドオピニオンとは、治療方針について主治医以外の医師の意見を求めることです。かつては主治医に不満があったときに行うイメージがありましたが、患者さんが正しい情報を得たうえで治療に同意することが広がり、特別なことではなくなってきました。
相談支援センターに相談する
相談支援センターではがんについてもいろいろな相談にのってもらえます。がんの症状や治療についてはもちろん、医師とのコミュニケーションの悩み、治療後の食生活についてなど、あらゆる分野の相談にのってもらえます。
医師や看護師とのコミュニケーション
病気への知識がまったくない状態で説明を受けてしまうと、コミュニケーションは難しくなります。医療用語についての知識があれば、医師の話に対する理解度はかなり違ってくるでしょう。
がん情報さがしの注意点・留意点
膨大ながんの情報が溢れているいま、選ぶ眼を持つことがとても大切です。治療法については、論文など研究結果があるのか、学会や論文などで発表されているのかなど、エビデンス(科学的根拠)の有無をチェックしましょう。
食事と栄養
生活の質を高める食事
生命活動を維持するためのエネルギーは、食事によって体内に取り込まれています。食欲低下、口内炎、摂食嚥下障害などさまざまな要因で、食事が十分にできなくなることが多いので、栄養バランスのとれた食事をとることが欠かせません。
がんとお金
治療にかかる費用とその支援
治療が長期間続いたり、高額な治療を受けたりすると、医療費の負担が大きくなってきます。そんなときに活用したいのが「高額療養費助成」です。詳細については市区町村の保健所や相談支援センターに問い合わせてみましょう。
緩和ケア
緩和ケア(心の痛みとからだの苦痛)とは
がん治療における緩和ケアは、心とからだの苦痛を軽くし、がんとうまくつきあっていくことを目的としています。緩和ケア病棟では苦痛や心のつらさに対応してもらえる、苦痛を伴う検査や処置を少なくする、患者さんや家族がつくろぐためのスペースがあります。
在宅緩和ケア(在宅ホスピス)とは
がんが進行し、積極的な治療がなくなったとき、病院より自分の家で過ごしたいという気持ちは、誰にでもあるのではないでしょうか。このような場合に、在宅医療や在宅看護を受けることを在宅緩和ケア(在宅ホスピス)といいます。
腹水濾過濃縮再静注法(CART)
注目を集める緩和ケア、腹水ろ過濃縮再静注法(CART)は、たまった腹水を取り出して有害な細菌やがん細胞を濾過したのち、からだに必要な成分を濃縮して、体内に戻す治療です。




