各種がん「前立腺癌」の症状と治療
ここでは前立腺癌の治療の種類とその内容について、わかりやすく解説します。
前立腺がんの治療
立腺癌の治療法には、「手術療法」、「放射線治療」、「内分泌療法」、「待機療法」があります。前立腺癌の治療を選択するときに重視するのは発見時のPSA値、腫瘍の悪性度(グリーソンスコアー)です。前立腺癌は、比較的進行がゆっくりしているので、患者さんの年齢と期待余命(今後平均的に生きられる見通し期間)をふまえ、ご自身の前立腺癌に対する考え方も考慮に入れ、治療法を選択します。
前立腺癌の悪性度が低い場合は、治療をしないで見守ることも
前立腺癌は進行が遅いがんなので、患者さん本人の年齢とがんタイプによっては積極的に治療すべきかどうかを判断します。おとなしいタイプの前立腺癌は経過観察のみの「待機療法」も選択肢のひとつです。これは血中のPSA値の動きを定期的に観察して、できる限り無治療で過ごす方法です。
手術や放射線のような治療をすれば、性機能障害や尿失禁などの副作用が出るかも知れません。待機療法は、こうした副作用の心配がないのが大きな利点といえます。 しかし、前立腺癌と診断されて「特に何もしない」ということに精神的な負担を感じる人には、あまりこの方法は向いていません。
10年以上の余命が期待できる場合は、手術や放射線治療で
転移がなく、10年以上の余命が期待できる場合は、前立腺と精のうを切除し尿道と膀胱をつなげる手術が行われます。近年は腹腔鏡(内視鏡の一種)手術やロボット手術、放射線治療も積極的に行われています。前立腺癌の手術後の副作用については、排尿障害は少なくなりましたが、勃起不全など、性機能障害はまだ課題として残っています。前立線癌の手術は、術後約1週間で退院できます。
前立腺癌の放射線治療は、体外から放射線を照射する体外照射と、前立腺に放射線を放出する物質(ヨード125)を照射する組織内照射法があります。悪性度が高い場合は、体外照射と組織内照射を組み合わせる方法が勧められます。また、先進医療扱いですが重粒子線や陽子線による治療も行われています。
転移がある場合は、ホルモン療法や抗がん剤治療で
前立腺癌は男性ホルモンの影響で病気が進行するため、男性ホルモンの分泌を抑える治療が効果をあげます。ひとつは精巣を手術で取る方法、もうひとつは抗男性ホルモン薬を注射、あるいは飲む方法です。いずれも長期間続けると効果が薄れ、がん細胞の活動が再燃してくるため根治的治療法ではありません。ホルモン療法が効かなくなった後は、ドセタキセルとプレドニゾロンなど抗がん剤を組み合わせた化学療法が行われます。
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