各種がん「前立腺癌」の症状と治療
ここでは前立腺癌の発症要因、症状、また検査の仕方について、わかりやすくご紹介します。
前立腺癌の症状
前立腺癌は精液をつくる臓器に発生するがんで、65歳以上で増加します。患者数は増加傾向にありますが、死亡率は横ばい状態です。これはPSAという診断方法が普及し、今までの直腸指診では見つけにくかった早期の前立腺癌がんが発見されるようになったことで患者数が増えたからだと考えられます。それまでは、前立腺癌と診断されずに他の病気で亡くなっていた方が多かったのです。
前立腺癌のラテントがんとは
前立腺癌は、65歳以上で年齢が上がるに従って発症するがんで、寿命に影響しないがんも存在します。実際に、他の病気で亡くなった方の前立腺を調べると70代で約2~3割、80代では約3~4割に前立腺がんが見つかります。 このようながんをラテントがんといい、がんでも生命を脅かさない種類もあるのです。このラテントがんは、人種や地域に左右されるものではないようです。
前立腺癌の原因とリスクについて
転移するような悪性の前立腺癌は、日本人には比較的少なく、アメリカの黒人種にもっとも多いというデータがあります。
前立腺癌のリスク要因はまだはっきりとしていませんが、リスク要因として脂質、乳製品、カルシウムが挙げられます。喫煙、その人の体格、アルコール摂取などについても、関連があるのではないかと考えられていますが、いまだ定かではありません。
逆に予防には野菜、果物、カロテノイド、ビタミンE、セレン、ビタミンD、イソフラボンなどが挙げられます。
失禁や残尿感など排尿障害で発見されることが多い
早期前立腺癌の特有の症状はありません。前立腺肥大に伴い尿が出にくい、切れが悪い、尿が残った感じがする、尿もれ、頻尿など排尿障害から泌尿器科を受診し、検査の結果たまたま前立腺がんが発見されるケースがほとんどです。進行した場合も、転移がないうちは前立腺肥大に伴う症状とあまり変わりません。骨に転移している場合は、腰痛が生じることがあります。
膀胱鏡と尿中の細胞を調べる検査で診断できます
診断で重要なのはPSA(前立腺特異抗原)と呼ばれる腫瘍マーカーです。この値に異常がみられる場合は、肛門から指を差し入れ前立腺の状態を確認する直腸診、もしくは専用の超音波機器を挿入して超音波検査を行います。この二つの検査を実施したうえで、前立腺癌の疑いが濃い場合は細い針を前立腺に指して組織を採取し、顕微鏡で観察する細胞生検が行われます。さらに、前立腺癌の転移の有無を確認するためCT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)で画像診断を行います。
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