各種がん「胆管癌、胆のうがん」の症状と治療
ここでは胆管癌、胆のうがんのステージ、それに伴った治療の方法について、わかりやすく解説します。
胆管癌、胆のうがんの治療
まず最初に、胆のうがんの各ステージの状況を確認します。
胆のうがんの0期・Ⅰ期は、胆のうの中だけにがんがある初期のがんで、5年生存率は約90%と良好です。
Ⅱ期からは、胆管癌も含みます。すなわち胆のうの周囲に一部、近くのリンパ節の転移や肝臓や胆管へがんが拡がっていることが疑われる状態です。5年生存率は、約75%です。
Ⅲ期は、胆のうの周囲と、リンパ節の転移や肝臓や胆管への広がりが明らかな状態です。5年生存率は、約40%となります。
Ⅳ期は、胆のうの周囲、リンパ節の転移や肝臓や胆管へ大きく広がり、腹膜などへの転移を伴う状態です。5年生存率は、約25%です。
ただ、胆のうがん・胆管癌は、手術による死亡率が高いのが特徴で、10~20人に一人が死亡しているという報告があります。胆のうがんは手術を受ける前に、そのリスクをじゅうぶんに理解しておく必要があるのです。
胆管癌・胆のうがんでは外科手術が一般的です
0~Ⅲ期に相当する胆管癌・胆のうがんの治療の第1選択は手術です。かなりの確度で治癒が期待できる治療法であり、進行した胆管癌でも手術対象になります。その場合、周囲の臓器(胃、十二指腸、膵臓、大腸など)を合わせて切除することもあります。ただ、がんの発生場所によって術式が異なること、胆管・胆のうの周囲には肝臓をはじめとする大切な臓器や血管があるため、術後の合併症に配慮しながらがんの拡がりに応じた手術が必要など、手術の難易度が高いため施設間の治療成績に差があります。
切除できない胆管癌・胆のうがんは抗がん剤を試みる
胆管癌・胆のうがんでは、がん細胞の放射線に対する反応が良くないため、放射線治療の効果には疑問も投げかけられています。従ってⅣ期などの手術ができないケースでは、抗がん剤をつかった化学療法が主体となります。国内では一般にUFTやシタラビン、ゲムシタビン、TS-1が使われています。欧米ではゲムシタビンとシスプラチンを組み合わせた方法で良好な成績が報告されていますが、日本では保険適応外です。胆管癌・胆のうがんは世界的にも症例数が少なく、研究開発が遅れているがんのひとつです。1日も早い標準治療の確立が望まれます。
胆管癌・胆のうがんの黄疸症状を緩和するドレナージ
胆管癌・胆のうがんでは、黄疸症状を緩和するために胆道ドレナージという治療が行われます。閉塞した胆道に特殊なチューブを入れて胆汁を身体の外に流すようにする方法と、ステントという特殊な筒を胆道内に留置し、消化管に流す方法があります。
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PICKUP:標準治療その先に(第4のがん治療)
がんと診断された時には、「すでに手術が行えない」「転移を起こしている」といったことが多々あります。そうした場合、抗がん剤や放射線が効きにくく非常に治療が難しいとされているのです。
そこで、現在注目されているのが「免疫療法」。
免疫治療は、手術・抗がん剤・放射線治療といった今受けている標準治療に加えることで、治療効果が期待できるため、「第4のがん治療」として注目されています。
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