各種がんの症状と治療

小児脳腫瘍の治療

手術、放射線治療が中心ですが、抗がん剤との組み合わせで照射量を減らすことも

小児脳腫瘍の治療は一般に手術と術後の放射線治療が主体です。手術療法は、脳の正常な機能を傷つけないように細心の注意を払いながら、がん細胞を摘出する方法です。小脳の良性星細胞腫(せいさいぼうしゅ)などは、がん細胞を全て取りきることができれば後遺症を残すことなく治癒します。
放射線治療は発生した場所が悪く、手術でがん細胞を全て取りきれなかった場合に行われます。一般に小児であっても40~50Gyという高いレベルの照射が必要ですが、最近は放射線治療の副作用を避けるために、抗がん剤と放射線治療を組み合わせて照射量を半分~3分の2以下に押さえる試みが行われています。また、髄芽腫(ずいがしゅ)胚芽腫(はいがしゅ)抗がん剤が効きやすいため薬物治療が優先されます。

悪性度の高いがんでも生存率は改善しています

子供の脳腫瘍は治癒が難しいがんです。しかし最近は、治療方法の進歩により約5年の生存率が改善してきました。悪性度が最も高い髄芽腫でも、約5年の生存率はおよそ50~60%、また、良性の星細胞腫の約5年の生存率はおよそ80%以上に達しています。

放射線治療の晩期障害(ばんきしょうがい)について

発達時期に脳の広い範囲に放射線を照射すると後年、晩期障害と呼ばれる知能障害や精神障害が生じることがあります。このため、3歳未満の低年齢児に対してはできる限り照射量を減らすよう工夫がなされています。

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