各種がん「食道癌」の症状と治療
ここでは食道癌の原因、統計、治療法などをわかりやすくご紹介します。
食道癌の症状
食道癌は、のどと胃をつなぐ食道を被う粘膜に生じるがんです。
喫煙と飲酒が発症リスクであり、男性が女性の5倍以上発症しやすいことが知られています。
食道癌が多い南ブラジルやウルグアイでは、熱いマテ茶を飲む習慣があります。中国や日本、香港などのアジア地域でも、熱い飲食物による食道粘膜の炎症を経て、食道癌のリスクを上げることという研究結果が出ています。
一方、最近になって欧米で急増している腺癌については、肥満がリスク要因として指摘されています。食道癌を予防するには、野菜や果物を食べるのがよいという説もあります。
食物の通り道にできるがんで、転移しやすいことが特徴です
食道は気管支や肺、大動脈や心臓など大切な臓器に近いこと、周囲にリンパ節や血管がたくさんあるため転移しやすいことから、早期食道癌であっても進行がんと見なされます。食道癌の初期症状は、ごく小さなもので、のどの異変と勘違いする場合があります。のどの検査をしても何も出ない場合は、食道まで検査してもらうようにしましょう。
飲み込むときにしみる、違和感がある場合は、すぐに受診を
超早期の食道癌は無症状であり、この段階では偶然の発見がほとんどです。食道癌が成長し食道をふさぐので、飲み込むときにつっかえるような違和感を感じることがあります。その後少し進行すると飲み込んだ時に、胸の奥にチクチクした感覚がある、しみる感じがするなどの症状が出ます。ところが、さらに食道癌が進行すると違和感が消えてしまうので放置してしまうことが少なくありません。飲み込む際に違和感があるならすぐに受診することが重要です。
さらに進行した食道癌では、体重が減ることがあります。ダイエットもしていないのに、3カ月に3~6kgの体重が減ったら要注意です。がんが食道から出て、肺や背骨、大動脈を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。他の病気でも見られる症状なので、肺や心臓の検査に異常が出ない場合、食道も検査するよう医師に相談してください。
X線検査と内視鏡検査で確認した後、画像検査を行います
初診時の検査では、バリウムを飲み食道を通過する過程をX線撮影する食道造影検査が一般的です。疑いが明確であれば、すぐに内視鏡検査を行う場合もあります。内視鏡検査では通常の視診とがん細胞がヨウ素液に染まらない性質を利用した「色素内視鏡」検査、さらに直接組織を採取して顕微鏡で調べる生検を行います。
食道癌が確定された後は、がんの拡がりを調べるCT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)などの画像検査を行います。
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