各種がん「子宮癌(子宮頸癌)」の症状と治療

ここでは子宮頸癌、独特の複数の治療方法について、わかりやすく解説します。

子宮頸癌の治療

女性のがんの中では胃がん、乳がんについで罹患率の高い子宮がん。子宮は大人のこぶし程度の大きさで、上部の子宮体と下部の細い部分の子宮頸部があります。下部に発症するがんを子宮頸癌、子宮体に発症するがんを子宮体がんといいます。

子宮頸癌の多様な外科治療

ティール&ホワイトリボンレーザー光線を患部にあてる、レーザー治療。これはまず光に反応し、がん細胞に集まりやすい物質を注射しします。光線には2種類あり、低出力光線(その物質の反応を利用し、がん組織を破壊する方法)と高出力(がん病巣に広く照射して破壊する方法)があります。

ほかに、子宮頸癌の病巣に針を刺して電極を入れ、電極の先端から高周波電流を流す、高周波療法があり、これはがんのたんぱく質を凝固させ、がん細胞を死滅させます。

また、金属製の針の先端からマイナス185度の液体窒素を噴出して、子宮頸癌組織を凍結し死滅させる凍結療法もあります。これは切除手術に比べて体への負担が少なく、痛みがありません。

早期がんは手術で対応、妊娠、出産も可能です

子宮頸癌が子宮の入り口の表面から5mm以内の深さで、広がりが7mm以内の場合は、その部分をえぐるように切除する「円錐切除術」が行われます。治癒率は約95%で、帝王切開になる確率は上がりますが妊娠、出産も可能です。

もっとがん細胞が深く組織の間に侵入していたり広がっている場合は、子宮を摘出、ケースによって子宮とその周辺のリンパ節も取り除くことがあります。がんが骨盤内に広がり、膀胱や腸を侵している場合は放射線治療や抗がん剤による薬物療法が選択されますが、手術する場合は子宮だけではなく、腸管や膀胱も切除します。そのため排尿や排便をコントロールできなくなることがあり、それが問題点です。

進行がんでは放射線治療か抗がん剤による薬物治療を行います

子宮頸癌が子宮の入り口より奥に広がっていたり骨盤周辺に広がっている場合は、手術後に放射線治療抗がん剤による薬物療法を追加します。放射線治療には体外から放射線をあてる外照射法と、膣から放射性物質を閉じ込めたチューブを入れて照射する内照射法があります。手術ができないほど進行している場合は、放射線治療シスプラチンという抗がん剤による薬物療法を同時に行う化学放射線療法が行われます。

手術、放射線治療の合併症と抗がん剤の副作用

子宮頸癌の手術後に、排尿障害やむくみが生じることがあります。また放射線治療では卵巣機能が失われる可能性があるほか直腸炎や膀胱炎が生じたり、まれに数年たってから膀胱と膣、直腸と膣の間に穴があくことがあります。

子宮頸癌の抗がん剤による副作用で吐き気や食欲不振、下痢などが起きますが、最近は副作用をコントロールする方法が改善されていること、また化学放射線療法では最少量の抗がん剤しか使わない、などから以前よりは子宮頸癌の治療を乗り切りやすくなっています。

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