各種がん「脂肪肉腫」 の症状と治療
ここでは脂肪肉腫の原因、症状、検査の仕方について、わかりやすくご紹介します。
脂肪肉腫の症状
脂肪肉腫は、体の軟部組織(脂肪や血管、神経など)、脂肪から発生したがんを指します。脂肪肉腫は体のあらゆるところから発生しますが、多いのはふとももと骨盤の内部です。10万人に2人以下という、とても発病の少ないがんで、30~60代の中高年に発症します。非常にまれで治療が難しいがんであり、最初の診断と治療方針の決定が生存率を左右します。
脂肪肉腫の原因
脂肪肉腫のなかで粘液型脂肪肉腫では、ある2つの染色体の一部が切れてお互いに入れ替わったため、キメラ遺伝子と呼ばれる異常な遺伝子が発生することが関係あると考えられています。
また、粘液型脂肪肉腫以外の脂肪肉腫については、遺伝子配列異常が見られるわけではありませんが、染色体の形態が異常となり、細胞の遺伝子情報が変化することが病気の原因ではないかと考えられています。 しかし、なぜこの遺伝子が腫瘍を作るのかについてはまだよくわかっていません。
同様に脂肪肉腫については、外傷や食生活、喫煙などの他要素との関係も不明です。
皮膚や筋肉の下にできたしこりや腫れ、しかし無痛であるのが特徴
脂肪肉腫がよく発症するのは太ももです。手足にできた場合、しこりや腫れがありますが、これが急激に成長してきます。しかし痛みがないので、そのまま放置することが多いようです。このため、太もも全体が腫れたり、腫瘍に圧迫されて関節が曲がらなくなったりしてから受診することが少なくありません。
一部には神経を圧迫して痛みを生じる、皮膚の色が変わったり、じゅくじゅくした潰瘍ができることもあります。また、一部の悪性度の低い種類では、まるで良性腫瘍のようにゆっくりと大きくなることもあるので、注意が必要です。
問診、視診、触診と画像検査で診断を行います
視診と触診が診断の中心です。皮膚表面に治りにくい潰瘍ができている場合や、深い場所で大きくなっている場合は悪性度が高い可能性があり、針で組織を採取し病理検査を行います。脂肪肉腫は転移しやすいため、CT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)で画像診断を行います。体内に放射線を発する物質を投与し、その蓄積から組織の様子を観察するシンチグラフィーを行うこともあります。
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