各種がん「小児癌」の症状と治療
ここでは小児癌のなかでも圧倒的に数が多く、約7割を占める小児急性リンパ性白血病の進行と治療について、わかりやすく解説します。
小児癌の治療
小児癌には、白血病、脳腫瘍、脊髄腫瘍、神経芽腫、悪性リンパ腫などの病気がありますが、そのなかで特に多いのが小児急性リンパ性白血病で、小児癌の代表ともいえる病気です。
急性リンパ性白血病では抗がん剤による化学療法が基本です
小児の急性リンパ性白血病は治療が進歩し、約9割の患者さんが治癒するようになりました。そのうち約7割は複数の抗がん剤を組み合わせた薬物治療だけで治癒します。残りの抗がん剤が効きにくいタイプの白血病については、抗がん剤と骨髄移植など造血幹細胞を移植する方法がとられています。
悪化しやすいかどうかを見極めて治療法を選択します
急性リンパ性白血病は初診時の年齢、白血球数、染色体や遺伝子の異常などから「標準的な治療で治癒が期待できるタイプ」か、「もっと強い治療が必要な危険なタイプ」かを判断してから治療方針を決定します。
標準的な治療では副腎皮質ホルモンとビンクリスチン、L-アスパラギナーゼの3剤を投与により約95%が寛解(白血病細胞が消失した状態)するといわれます。さらに再発を予防するために骨髄に抗がん剤を注入します。さらに強い治療が必要な場合は、抗がん剤を追加したり放射線治療を組み合わせることがあります。
小児癌、急性リンパ性白血病の治療方法の流れ
急性リンパ性白血病は、寛解導入、地固め療法、維持療法と、大きく3つの治療段階があります。
検査で小児癌がわかると、すぐに入院です。定期的に採血をし、その時の血液の状態に合わせて、赤血球、血小板、血しょうを選んで、輸血します。血小板と血しょうを輸血すると、アレルギー反応が出ることがあります。その症状はじんましんや咳などです。その場合は、対応薬を点滴します。このようにして血液と骨髄中の白血病細胞を殺すための治療、寛解導入治療がはじまります。
次いで、再発の原因として残っている非活性白血病細胞を殺すための地固め療法へと続きます。 使用される抗がん剤によっては、強い副作用を伴う場合があり、子供には大きな負担があります。点滴や注射などで注入していきます。地固め療法がうまく完了したら退院し、後は外来で維持療法 へと移行していきます。
急性骨髄性白血病は染色体異常の有無が治療選択の鍵です
急性骨髄性白血病では染色体の異常の有無で、悪化しやすいかどうかの判断が行われます。悪化しやすいタイプでは骨髄移植が勧められることがあります。治りやすい場合は複数の抗がん剤を組み合わせた治療が行われ寛解率は、約6~7割に達しています。
小児癌の医療費について
小児慢性特定疾患の手続きというものがあり、これを保健所に提出すると医療費がまったくかからない受診券が発行されます。これがあるので、お金のことを心配しないで安心して治療に専念できるのです。
小児癌の名医信頼できる名医や病院は、皆さんの身近にも存在します。当サイト”病院検索“もご活用ください。
PICKUP:標準治療その先に(第4のがん治療)
がんと診断された時には、「すでに手術が行えない」「転移を起こしている」といったことが多々あります。そうした場合、抗がん剤や放射線が効きにくく非常に治療が難しいとされているのです。
そこで、現在注目されているのが「免疫療法」。
免疫治療は、手術・抗がん剤・放射線治療といった今受けている標準治療に加えることで、治療効果が期待できるため、「第4のがん治療」として注目されています。
当サイトでは、日本全国の中から、この免疫療法を実施している医療機関をピックアップしています。




