各種がん「食道癌」の症状と治療

ここでは食道癌の治療方法、副作用、再発について、わかりやすく解説します。

食道癌の治療

アルコール類 喫煙と飲酒が相乗的に作用して、リスクが高くなると言われている食道癌。この食道癌は、5つのステージに分かれます。

0期は、がんが粘膜にとどまっている状態。Ⅰ期は、がんが粘膜にとどまっていて、近くのリンパ節にのみ転移がある状態。Ⅱ期は、がんが筋層を越えて食道の壁の外にわずかにがんが出ている、またはがん病巣のごく近くのリンパ節のみにがんがある場合。Ⅲ期は、明らかに食道の外にがんが出ていて、それがリンパ節の範囲である場合。Ⅳ期は、他の臓器や遠くのリンパ節にがん及んでいる場合です。

がん細胞が食道粘膜にとどまるなら、内視鏡治療も可能

0期の食道癌のがん細胞が食道粘膜表面にとどまっている場合は、内視鏡で粘膜を切り取る治療が可能でほぼ完治します。粘膜表面からすぐ下の層に達している場合は手術で切除することもあります。

早期食道癌は手術か化学放射線療法で

Ⅱ期以降の、がん細胞が食道粘膜を取り巻く筋層、外膜、さらに外膜を突き破っている場合は、リンパ節転移の有無によって手術、もしくは化学放射線療法を行います。食道癌は早期であっても約6割にリンパ節転移が見られるため、手術が大がかりになりがちでした。しかし最近は術前に抗がん剤を投与し、できる限りがん細胞を縮小してから手術を行う方法や、腹腔鏡を使ったキズが小さい手術が行われています。化学放射線療法は、抗がん剤と放射線治療を同時に行う方法で、一番の特徴は食道や周りの臓器の機能を損なわずに治療ができる点です。

手術、放射線、抗がん剤、それぞれの副作用を知っておきましょう

食道癌を克服するには、超早期ではない限り手術と放射線療法、そして抗がん剤を組み合わせた「集学的治療」が必要です。それぞれに治療に伴う副作用や合併症がありますが、化学放射線治療では照射直後に飲み込む際の違和感や痛み、のどの渇きなどの症状のほか、2、3年たって肺や心臓など周りの臓器に影響がでることがあります。抗がん剤治療では吐き気や食欲不振、下痢などの消化器症状と腎機能障害が強くあらわれるので、事前に制吐剤や利尿剤を点滴して副作用を軽減します。

食道癌が再発した場合

治療で完全に治ったように見えても、ほんのすこし残ったがん細胞が増殖することを再発といいます。食道癌の再発の多くはリンパ節、肺、肝臓などの臓器や、骨へ転移します。最初の食道癌が大きい場合には、同じ場所に再発することがあります。

再発の場合には、手術をすることはほとんどありません。放射線治療化学療法(抗がん剤治療)を行うか、モルヒネなどの痛み止めを用いる症状緩和のための治療がメインとなります。それは、どんな治療をしても、再発したがんが治る可能性は非常に少ないためです。再発の場合、余命はおよそ半年。治療によっては1年以上生きることもありますが、進行が早ければ3ヵ月以内のこともあります。

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