各種がんの症状と治療

成人T細胞白血病(ATL)の症状

ウイルス感染によって引き起こされる血液がんです

成人T細胞白血病(ATL)ヒトリンパ好性ウイルス1型(HTLV-1)感染によって40歳以降に生じるがんです。HTLV-1は母子感染(母乳による感染)、性感染など限られた経路で感染するウイルスで、日本では九州地方を中心に120万人ほどがキャリア(感染しているが症状は現れない状態)であると推測されています。乳幼児のお母さんはHTLV-1抗体検査を受け、万が一陽性の場合は授乳法を選びましょう。

免疫機能が弱くなり、感染症にかかりやすくなります

HTLV-1に感染し免疫を担当する成熟T細胞ががん化すると、免疫機能が落ち込みます。このため、感染症にかかりやすくなり、健康であれば問題にならない空気中のカビや寄生虫が原因の感染症(日和見感染症といいます)に悩まされ、原因不明の発熱やのどの痛み、発疹などが次々に現れます。また、病状が進行すると全身のリンパ節が腫れるほか、肝臓、脾臓の腫れ、皮膚症状に加え、下痢や腹痛などが見られるようになります。

自覚症状に加えて、血液検査値に異常がある場合はATLを疑います

リンパ節の腫れや感染症などの自覚症状に加え、血液検査で白血球の異常な増加や糖の分解酵素であるLDHやカルシウム値の異常がみられた場合は、ATLを疑い、続いてHTLV-1の検査と成熟T細胞ががん化しているのかどうかを検査します。血液検査でHTLV-1の存在がわかり、成熟T細胞のがん化が確認されるATLと診断されます。まれにがん細胞のDNA中にHTLV-1が組み込まれているか検査することもあります。

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PICKUP標準治療その先に(第4のがん治療)

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