各種がん「精巣癌」の症状と治療
ここでは、精巣癌の種類とその治療の方法について、わかりやすく解説します。
精巣癌の治療
精巣癌は、20歳代後半から30歳代にかけてもっとも多く、40歳未満の患者さんは全体の約3分の2をに当たります。精巣癌の種類でいうと、抗がん剤が効きやすいセミノーマが約70%を占めます。
転移しやすく、進行スピードが早いので迅速な治療が鍵を握ります
精巣癌は治りやすいがんである一方で転移しやすく進行が早いため、精巣癌と診断された時点で精巣を摘出するのが大原則です。手術後に組織検査とCT(X線断層撮影)を行い、がんの種類と転移の有無を確認します。転移がない早期がんは術後1~2年間経過観察を行い、再発しなければひとまずは安心といえるでしょう。
精巣癌の場合、第一ステージで発見されれば、ほぼ100%根治します。しこりなどの異常を感じたら、ためらわずすぐに検査を受けることが、カギとなります。
リンパ節転移、他臓器への転移がある場合は抗がん剤で
精巣癌にはセミノーマと非セミノーマの2種類に大別されますが、このセミノーマと非セミノーマの分類は、治療方針を決めるためにとても重要です。
セミノーマと呼ばれる種類は、抗がん剤がよく効きます。リンパ節転移にとどまるケースでは、抗がん剤でがん細胞を弱らせた後に改めてリンパ節を切除する方法が採られます。
非セミノーマの場合は抗がん剤が効きにくいため、手術でリンパ節を取りさらに抗がん剤を投与します。リンパ節以外の周辺組織や他の臓器に転移がある場合は、がんのタイプに関係なく抗がん剤を投与します。
複数の抗がん剤の組み合わせでがんをたたく
精巣癌に対してはまず、BEP療法(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン)の3剤が投与されます。この3剤併用療法で、たとえ転移があっても約9割の方が治癒するようになりました。この3剤で効果がみられない場合はVIP療法(エトポシド+イフォマイド+シスプラチン)の組み合わせで治療が試みられます。
このほか、抗がん剤の量を増やす大量化学療法や新しい抗がん剤を組み合わせる方法も行われています。
精巣癌の抗がん剤の副作用
精巣癌の抗がん剤副作用は、短期と長期に分けられます。
そのうち短期の副作用は、食欲がない、嘔吐、腎機能障害、耳鳴り、難聴、手指末端の知覚障害、白血球数や血小板数の低下(骨髄抑制)、脱毛などです。副作用の辛さのために投与が難しかった抗がん剤ですが、補液で尿量を増やしたり、制吐剤などで改善しています。
精巣癌の長期的副作用として、慢性腎機能障害、末梢神経障害はずっと残ることがありますが、軽減処置でかなり予防することが可能です。ほかに二次的腫瘍(腎腫瘍、白血病)などもありますが、確率はとても低いです。また、精巣の造精機能に障害が出て、男性不妊症になることもあります。
性機能障害を克服するために、精子の凍結保存という選択も
精巣癌は若い人のがんであり、治療に伴う性機能障害が問題になることがあること、また、抗がん剤治療中は一時的に精子を作る能力が障害されるため、事前に精子を凍結保存する施設が増えています。
精巣癌の名医信頼できる名医や病院は、皆さんの身近にも存在します。当サイト”病院検索“もご活用ください。
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免疫治療は、手術・抗がん剤・放射線治療といった今受けている標準治療に加えることで、治療効果が期待できるため、「第4のがん治療」として注目されています。
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