各種がん「横紋筋肉腫」の症状と治療
ここでは、横紋筋肉腫の検査、症状、発病しやすい年代などについてい、わかりやすくご紹介します。
横紋筋肉腫の症状
筋肉には、横紋筋と平滑筋の2種類があります。横紋筋は、赤っぽい筋肉で、手足や体の動く部分にあり、自分の意思で動かすことができる筋肉です。平滑筋は腸などの臓器にある白っぽい筋肉で、自分の意志では動かすことはできません。心臓の心筋は構造は横紋筋に似ていますが、自分の意志で動かせないので、平滑筋のような性質をもった特殊な筋肉です。
横紋筋肉腫はこの横紋筋と呼ばれる骨格筋(運動神経に支配される筋肉)から発生する腫瘍で、頭頸部や泌尿器、生殖器、手足に発生します。
横紋筋肉腫は子供のがんです
横紋筋肉腫の発症は1~4歳くらいに最も多く、10歳以下が大部分で患者さんの約70%を占めます。1歳未満は約5%です。高校生くらいまでの子供には見られますが、40代以上で発症することは滅多にありません。
以前は治療が難しく、予後がよくないなど悪性腫瘍のひとつでしたが、今日では抗がん剤治療の発達によって、70%以上の患者さんが病気を克服できるようになりました。そうはいっても、治療の難しい症例があるのも事実です。
横紋筋肉腫はの原因は遺伝子異常?
横紋筋肉腫はの原因は、詳しいことはわかっていませんが、胞巣型横紋筋肉腫の多くは特定の染色体に配列異常が見られます。また、小さな子供の場合、神経線維腫症や、リ・フラウメニ症侯群などにかかっている場合に発生しやすいことが報告されています。
多種多様な横紋筋肉腫の症状
横紋筋肉腫は筋肉の深いところで発生し、急激に大きくなります。小さいうちは、痛みやしびれなどはありませんが、大きくなり神経を圧迫するようになると、しびれや手足の麻痺などが生じます。
鼻やのどの周辺にできた場合は、鼻づまりや呼吸困難、飲み込みにくいなどの症状が生じます。また、目の周りの場合は目が突出する、痛みやむくみ、視力の変化が起こります。
下腹部や生殖器の周辺で発生した場合は、排尿障害や出血などが生じます。女の子の場合、腟や子宮にできると、おりものに血が混じったり、ブドウのような肉の塊りが出てきたりします。男の子の場合、陰嚢や足の付け根にできると触れて塊を感じることができます。またお尻や腕、脚にできると塊に痛みが出ることがあります。横紋筋肉腫と一般の病気とを区別するには、しこりの有無を確認してください。
問診、触診と生検で確定診断を行います
横紋筋肉腫は血液検査などではわからないため、専門医による問診、触診と組織の一部をとって病理検査を行う生検が行われます。CT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)、放射線を発する物質を体内に投与して、その蓄積から組織の様子を調べるシンチグラフィーで転移の有無を確認します。
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