各種がん「横紋筋肉腫」の症状と治療
ここでは、横紋筋肉腫の基本的な治療の方法、予後について、わかりやすく解説します。
横紋筋肉腫の治療
横紋筋肉腫は、手術、抗がん薬と放射線療法を組み合わせるのが効果的で、これが標準的な治療法です。横紋筋肉腫は、転移ががはっきり確認できなくても、悪性の細胞が体中に広まっていることが多いので、手術前にまず抗がん薬の治療を行うことが一般的です。
抗がん剤が効果を発揮しやすいがんです
横紋筋肉腫は比較的、抗がん剤が効果を発揮しやすいがんで、抗がん剤治療をするようになってから、治療成績はたいへんよくなりました。かつては横紋筋肉腫の5年生存率は25%とあまりふるいませんでしたが、現在では約70%まで伸びています。
複数の抗がん剤をつかった化学療法を柱に、時に手術療法や放射線療法を組み合わせて治療を行います。手足にできた横紋筋肉腫はまず、病巣とその周辺を大きく切り取る広範切除術の補助療法として抗がん剤を組み合わせますが、頭頸部や生殖器、泌尿器にできた横紋筋肉腫は抗がん剤を先に使い、逆に手術を補助的に行うこともあります。
頭頸部や泌尿器、生殖器の肉腫には複数の抗がん剤による治療を
術後の化学療法では抗がん剤のビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロフォスファミドの「VAC療法」が行われ5年生存率は約9~7割以上に向上しています。ただ、手術で肉腫を取りきれなかった場合やすでに遠くの臓器に転移がある場合は、生存率が約50~25%にとどまるため、今後、この領域での新しい抗がん剤の開発が望まれます。
また、小児のがんなので治療後の後遺症をできるだけ少なくするために、治療期間を短縮したり、抗がん剤の組み合わせを色々と変える試みが続けられています。
放射線治療は子供の成長過程、将来の生殖機能温存もふまえて慎重に
手術後、再発転移を予防するために放射線治療を照射することがあります。ただし、小児の場合、照射部位によって将来の生殖機能や精神発達に影響を及ぼす可能性があるため、照射量を少なくする、あるいは照射スケジュールをできるだけダメージが少ないようにする工夫が試みられています。いずれにしても放射線治療では専門医と良く話し合うことが必要です。
横紋筋肉腫の発生場所による予後のちがい
横紋筋肉腫は、病気が起きた部位によって予後がちがうと言われます。眼窩、眼瞼、頭頚部、泌尿生殖器(傍精巣・陰唇交連・膣・子宮など)に発生した横紋筋肉腫は予後が比較的良好といえます。しかし、四肢、会陰・肛門周囲、膀胱、前立腺、傍髄膜、体幹、後腹膜などの横紋筋肉腫は予後はあまりよくないようです。
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