各種がん「乳癌」の症状と治療
ここでは乳癌の罹患率、欧米と日本の比較、早期発見のポイントなど、わかりやすくご紹介します。
乳癌の症状
今や乳癌は、日本の女性が最もかかりやすいがんで、20~30人に一人が乳癌にかかるという数字が出ています。アメリカでは、全女性の8人に一人と多く、日本は先進国のなかでは最低です。しかし、近年アメリカやイギリスでは国を挙げて乳癌対策に取り組み、マンモグラフィー(乳房X線撮影)検診や標準治療が普及してきました。その結果、罹患率は高くても乳癌の死亡率は下がってきているのです。
死亡率・罹患率ともに右肩上がりが続き、毎年約3万5千人が乳癌にかかり、亡くなる人も1万人に近づいているという現状を踏まえ、日本でもマンモグラフィーなどの検診を呼びかける運動が広まっています。
30代から増加しはじめ、50代前後がピーク
乳癌は女性の20人に一人がかかる一方、マンモグラフィーなど検診技術の進歩で早期発見が容易になったこと、さらにこの数年の治療の進歩により生存率が確実に改善されています。 30代に入ると、子宮がんよりも乳癌の方が何倍も確率が高くなります。また、乳癌は女性だけの病気ではありません。数は少ないですが、男性にも見られるがんなのです。
乳房のしこり、乳房のえくぼなどの変化を見逃さずに
乳癌の症状としては5mmくらいから1cmぐらいの大きさになると、触ってわかるしこりになります。月経が終わった1週間後に、自分で触診する習慣をつけましょう。進行してくると乳房表面の皮膚に「えくぼ」のような凹みや赤い腫れが生じることがあります。まれに乳房の表面が赤く腫れ、痛みや熱感を伴う症状の場合は悪性度が高い「炎症性乳癌」の可能性があるので、注意してください。さらに進行しリンパ節にまで転移すると、脇の下や鎖骨の上下にあるリンパ節に「ぐりぐり」が生じ、腕がしびれたり、むくむ症状があります。
マンモグラフィーと超音波検査、そして細胞診で診断を行います
乳癌検診でお馴染みのマンモグラフィーは乳房を挟んで圧迫して撮影するX線検査で、触診では見つからない小さながんを発見、診断時にも活躍します。さらに超音波検査やCT(X線断層撮影)検査で転移などを確認した後、しこりに細い針を指して細胞を採取し、顕微鏡で観察を行う細胞診が行われます。しこりが触れないような小さながんの場合は、マンモグラフィーや超音波検査で位置を確認しながら組織を採取する「マンモトーム生検」が行われます。
乳癌にならないためのライフスタイル
乳癌の傾向が欧米化していることが指摘されますが、これは食生活などの習慣が欧米化していることに比例しているからだという見解もあります。乳癌は、女性ホルモンと密接に関係している病気です。最近の非婚傾向、高齢出産などのライフスタイルの変化との関係は否定できません。また、動物性たんぱく質の摂りすぎにも注意が必要です。
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