「慢性・急性リンパ性白血病」の症状と治療
ここでは慢性リンパ性白血病と、急性リンパ性白血病のちがいについて、わかりやすくご紹介します。
慢性リンパ性白血病・急性リンパ性白血病の症状
白血病とは、血液のがんです。白血病は、がん化した細胞の種類によって「骨髄性」と「リンパ性」に分け、そして病気の進行速度や悪性化した細胞の分化段階で、「急性」と「慢性」に分けています。
急性リンパ性白血病とは
急性リンパ性白血病は、白血球の一種のリンパ球が幼若な段階で悪性化し、主に骨髄で異常に増加し、急速に進行する病気です。子供から大人までどの年齢層にも発生しますが、主に子供に多く、大人での1年間の発症率は約10万人に1人といわれています。
2011年では、フリーアナウンサーの大塚範一さんが急性リンパ性白血病で病気休養を発表され、話題となりました。
急性リンパ性白血病の症状
急性リンパ性白血病は、正常な血液細胞(白血球、赤血球、血小板)が減少し、それぞれの症状が出ます。
白血球が減少すると、菌やウイルスに対する抵抗力がなくなり、発熱、肺炎、敗血症などが起きます。赤血球が減少すると、貧血、倦怠感、めまい、動悸、息切れ、むくみなどが現れます。また、血小板が減少すると、鼻血、歯肉出血などの出血症状が出やすくなります。
急性リンパ性白血病は、脳や脊髄などの中枢神経に浸潤しやすく、頭痛や吐き気等の症状もあります。
慢性リンパ性白血病とは
慢性リンパ性白血病は、リンパ球ががん化して生じる疾患です。白血病細胞は寿命の長い成熟した小型のリンパ球で、リンパ節や骨髄、血液中で増加します。
慢性リンパ性白血病は、欧米では全白血病の約30%を占める最も頻度の高い白血病ですが、日本ではまれな疾患で、発症率は、年間10万人に0.3人前後です。発症原因はまだ不明ですが、環境的な原因よりも、遺伝的な要素のほうが高いと考えられています。発症は50歳以後の中高年に多く、30歳未満にはほとんどみられません。
慢性リンパ性白血病の症状
慢性リンパ性白血病はゆっくり進行するため、初期段階ではほとんど自覚症状はありません。そのために1/4は、定期健康診断や他の病気の検査で、白血球の増加をきっかけに偶然発見されます。症状が出現するまで平均で4年かかり、生存期間も10年から20年と長い経過をとることが多いようです。
慢性リンパ性白血病の症状は、はじめ倦怠感、食欲不振、寝汗を伴う微熱、体重減少、発熱や肺炎などの感染の症状が、最初に出ることもあります。しかし多くは、リンパ節の腫脹で病院を受診します。リンパ節の腫脹は痛みはなく、硬く、卵ほどに大きくなることもあります。慢性リンパ性白血病では、他の白血病に比べて皮膚病変が多いことが特徴です。
骨髄穿刺で骨髄中の血球の様子を調べます
まず血液検査でどのタイプの白血球が増加しているかを調べます。診断では腰の骨に針を指して骨髄の中の細胞を採取して調べる骨髄穿刺に加えて、治療方針を決定するためにがん細胞の遺伝子調べる検査を行います。
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