各種がん「口腔癌、舌がん」の症状と治療

ここでは、口腔癌、舌がんの治療の方法、後遺症、リハビリなどについて、わかりやすく解説します。

口腔癌、舌がんの治療

主な口腔癌治療は、外科手術と放射線治療です。また、口腔癌ではそれに加えて抗がん剤などの化学療法の併用が、効果をあげています。化学療法は、手術前に口腔癌の力を弱めるため、手術後全身に散らばったかも知れないがんを死滅させるため、そして手術のできない口腔癌のための治療として用いられます。

根治療法では手術と放射線治療が主流です

舌がん口腔がんの抜本的治療(治癒を目的とした治療法)は手術です。リンパ節転移がなく1cm以下の早期口腔癌であれば、その多くは深刻な後遺症もなく治療できます。しかし傷跡が大きい場合は、根治的な手術を行い、歯肉、あごや頬まで取り除かなければならないこともあります。そのため、口腔癌ではこれらの組織を再建する手術が行われます。

口腔癌の手術後には口やのどの形が変わることがあるので、動きにくくなったり、感覚がなくなる、鈍くなるなどの後遺症があらわれます。口腔癌を患った後は、今までは普通にできていた飲み込むという作業も難しくなり、食べたものがまちがって肺に入って肺炎を発症してしまう可能性もあるのです。

口腔癌の術後は、しっかりとしたリハビリを行うことも大切です。これは飲み込む練習で、食べるときの姿勢、いちどに食べる量、食べるペースなどを調整します。

これらのことから、最近は、話す、食べる、飲み込むといった大切な口腔の機能を守るために、口腔癌では放射線治療を選択する方が増えてきました。

口腔癌の放射線治療は身体の内部から照射する小線源治療を行います

放射線治療では小線源治療を行います。口腔癌の患部に放射性物質を埋め込み、身体の内側から放射線をあててがん細胞を死滅させる方法で、4cmほどのセシウムイリジウムの針を刺す方法と、放射能を帯びた2.5mmほどの金粒子を埋め込む方法があります。1週間に70Gy(グレイ)という高用量の放射線が吸収されますが、範囲が狭いため他臓器への影響はほとんどありません。進行がんでは、抗がん剤と放射線療法を同時に行う化学放射線治療が行われるようになってきました。

放射線治療の副作用は口内炎、口・のどの渇きなど

口腔癌の術後はあごや頬の一部や口腔機能を失うなど、生活に支障が出ることがあります。小線源治療の副作用は口内炎と唾液腺の萎縮による口・のどの渇きなどで、いずれも一時的なものです。口腔癌は長期的にあごの骨が壊死するなどの後遺症があるため、最近はあごの骨を守るマウスピースをはめて、あごの骨にあたる放射線量を下げる工夫がされています。

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