各種がん「骨肉腫」の症状と治療
ここでは、骨肉腫とは何か、その症状と検査の仕方をご紹介します。
骨肉腫の症状
肉腫には種類がありますがそのなかで、骨肉腫は腫瘍(がん)細胞自体が骨をつくる疾患です。骨のがんのなかではもっとも多く、原因はよくわかっていません。子供に多く悲劇的ではありますが、抗がん剤などの治療によって成果は上がってきています。
若年層に多い骨肉腫
日本では人口100万人に対し約2人、毎年200人前後が発症していると推測されます。子供のがんのなかでは、白血病に次ぐがんで、特に10代に多く、女性より男性にが1.5倍ほど多い傾向があります。
最近は抗がん剤による化学療法や手術治療の進歩で、劇的に生存率が改善されています。また軟骨組織で発生する肉腫を軟骨肉腫といい、こちらは30代で多く発症します。
骨肉腫がある周辺の痛み、腫れ、運動障害が症状です
悪性骨肉腫があるとその周りに痛みや腫れが生じ、歩いたり走ったりすると痛みがさらに強くなります。しかし、走ったり、ボールを投げたりしているときに痛みを感じても、スポーツによる痛みだと思って、この段階で受診しないことが多いのです。関節炎と間違いやすいのですが、じっとしている時や寝ている時も痛みを強く感じる時は、ためらわず専門施設を受診してください。
骨腫瘍の痛みはスポーツなどによる痛みとちがって、その痛みがだんだんと大きくなります。安静にしていても赤くなる、熱をもつなどの症状も確認できます。間接の動きが悪くなる、という自覚症状もあります。軟部肉腫は徐々に成長するため、かなり大きなしこりになるまで気づかないこともあります。
進行の早い骨肉腫
気づかないで治療をしないでいると、骨肉腫はどんどん成長し、骨を破壊し、筋肉を押し広げていきます。そのスピードは速く、2~4週間で倍の大きさにまで成長することもあるのです。骨肉腫は肺に転移することが多く、ほかに骨、肝臓、リンパ節などに見られます。
問診、視診、触診と画像検査で診断を行います
痛みや腫れの原因を調べるために、通常の問診と患部を触って硬さや痛み、周辺のリンパ節の腫れなどを調べます。さらにX線撮影で骨の変化を確認します。転移を調べるためにCT(断層撮影)やMRI(核磁気共鳴撮影)検査を併用します。骨肉腫の疑いが濃い場合は、骨を切開して組織をとる「切開生検」が行われます。軟部肉腫はX線撮影でははっきり映らないため、MRI検査が有効です。肉腫が疑われる場所が判明した後、切開生検か針を刺して組織をとる「針生検」が行われます。
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