各種がん「肝臓癌」の症状と治療
ここでは、肝臓癌の進行の過程、それに伴った治療の方法についてわかりやすく解説します。
肝癌(肝臓癌)の治療
肝癌の進行度はがん塊の直径、個数、そして肝臓の中を走る血管にがん細胞が入り込んでいないかどうか、さらに、リンパ節転移の有無と肝臓機能の状態によって治療方針が異なります。治療方法としては、外科的療法(手術での切除または移植など)と、化学塞栓療法(肝動脈塞栓療法、エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法、抗がん剤(化学療法)、放射線療法など)のふたつに分けられます。
早期肝臓癌では低侵襲(身体に優しい)のRFAが主流に
早期肝臓癌の治療として手術を実施することもありますが、最近はキズが小さく身体への負担が少ない低侵襲の治療法が普及してきました。代表的なものは肝動脈塞栓療法(TAE)と経皮的エタノール注入療法(PEI)、ラジオ波焼灼療法(RFA)です。この3つの治療法について詳しく見ていきましょう。
肝動脈塞栓療法(TAE)とは
肝動脈塞栓療法(TAE)は、肝細胞がんの場合に適用される治療法です。カテーテルを肝臓の動脈まで入れて肝臓癌の腫瘍を固める薬や、腫瘍に栄養を運ぶ動脈を塞ぐ薬を注入します。つまり、「肝臓癌の腫瘍に栄養を与えない」という治療法です。肝臓自体は動脈からではなく、門脈(腸からの栄養をのせた血液が通る脈)から栄養を得ているので、動脈を塞いでも肝臓への影響は少ないのです。この治療で衰弱した肝臓は、約1週間ほどで元の機能に回復します。入院は、約10日ほどです。
経皮的エタノール注入療法(PEI)とは
経皮的エタノール注入療法(PEI)は、純アルコールをがん病変に注入し化学的に肝臓癌を死滅される方法で、約3cm以下、おおよそ3個以内の肝癌に適応されます。週に1度を3~5回繰り返し行う治療なので、入院の必要があります。
ラジオ波焼灼療法(RFA)とは
ラジオ波焼灼療法(RFA)は特殊な針をがん病変に差し込み、病変を60~100度に熱し焼き切る方法です。細胞が50度以上で死滅する性質を利用した方法で、同じく3cm以下、3個以内であれば手術療法に匹敵する治療成績をあげています。RFAは2004年に保険適用された後、肝癌治療の主流になりつつあります。入院期間は約2週間です。
近親者から肝臓の一部をもらい、移植することも
日本では脳死肝移植は法的に認められていますが、ドナー不足などによりあまり実施されていません。その代わりに近親者などから肝臓の一部を提供してもらう生体肝移植が行われています。単発で約5cm以下、あるいは3cm以下、おおよそ3個以内のケースについては04年に保険適用されており、年齢に制限はありませんが、65歳以下を対象とする施設が多いようです。
さらに詳しく肝臓癌について知りたい方は、診療ガイドラインをご参照ください。
リンク:http://jsco-cpg.jp/top.html
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