各種がん「悪性黒色腫“メラノーマ”」の症状と治療
ここではメラノーマの種類、発症する部分、発見の仕方など、症状についてわかりやすく解説します。
皮膚がん(悪性黒色腫“メラノーマ”)の症状
体の表面の皮膚に表れるがんですが、意外と見過ごされることが多いのが悪性黒色腫“メラノーマ”です。一見ホクロと見分けがつかないことが多く、徐々に大きくなっていくことにも気づきにくいのです。
メラノーマは、皮膚だけでなく、目や粘膜にも発症します。メラノーマの原因は不明とされていますが、紫外線を浴びることや、足の裏など定期的に刺激を受けることは悪化の要因になると考えられています。
抗がん剤などの治療の効果が薄く、その成果を外科手術に多くを負うメラノーマは、特に予防と早期発見がカギになるがんの代表といえるでしょう。
表皮、真皮、皮下組織から発生するがんです
体の表面をおおう皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の三層構造で、表皮はさらに角質層、顆粒層、有棘層、基底層の四層に分かれています。これらの組織から発生する細胞ががん化したものを総称し「皮膚がん」といいます。
悪性黒色腫“メラノーマ”は皮膚がんでも一番悪性度が高いやっかいながんで、40~50代で最も多く発症します。
メラノーマとホクロのちがい
ホクロは誰にでもありますし、それがメラノーマかどうかはなかなか見分けがつきません。それでも、色素に色むらがある、痛い、かゆい、出血した、にじんでいる、境界線がわからないと、すこし様子がおかしいようでしたら要注意です。「小さなイボだから」と自分でなんとかしようとする方もいるようですが、とても危険な行為です。必ず専門医に相談しましょう。
また足裏は、普通のホクロでも気にしておいたほうがよいでしょう。だんだんと大きくなってくる場合、または7mmを超えるサイズだったらメラノーマの可能性を疑う必要があります。
悪性黒色腫は足のうら、顔面、爪などに発生します
悪性黒色腫“メラノーマ”は足のうらに発生することが多く、まさかの盲点なので注意が必要です。さらに腹や胸、背中、顔面、爪と続きます。悪性黒色腫“メラノーマ”は継続的な刺激で発症すると考えられますが、1~2年のうちに急速に大きくなった、色が黒くなった、まだらになったようなホクロはがん化する恐れがあります。見つけ次第、皮膚科専門医を受診しましょう。
爪にできる場合は、まず黒い縦の筋があらわれ爪全体に広がっていきます。
問診、症状の視診、そしてダーモスコピーで診断します
皮膚科専門医による問診、視診が大きな比重を占めますが、近年は普通のホクロなどと区別するために、皮膚の患部に透明のゼリ—を塗ってスライドガラスで圧迫し、光をあてて拡大し観察するダーモスコピーと呼ばれる検査法が発達してきました。悪性黒色腫は99%見分けがつくとされています。
それでも診断できない場合は、手術で腫瘍が疑われる部分切除し、病理検査にまわすことがほとんどです。また転移の有無を調べる際は、手術時に転移が始まる最初のリンパ節を詳しく調べ(センチネルリンパ生検)そこに転移がなければリンパ節を切らない治療方針が採られます。
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