各種がん「悪性黒色腫“メラノーマ”」の症状と治療
ここでは、悪性黒色腫の進行の過程、それに伴った治療の方法についてわかりやすく解説します。
皮膚がん(悪性黒色腫“メラノーマ”)の治療
一見ホクロと見まちがえ、発見が遅くなるケースが多いのが悪性黒色腫です。しかも、進行が早くがんが散りやすい拡散型が日本人では患者の17%を占めます。(白色人種は58%と、より危険度が増します)
悪性黒色腫は、普段からホクロや色素沈着などを気にしておくことが大切です。特に足の裏など気づきにくく、しかも歩行などでがん腫に刺激を与えやすい部分は要注意です。
早期では手術が基本で、できるだけ広範囲に切除します
悪性黒色腫は、初期病変のまわりに衛星のように皮膚転移を起こしていることがあります。そのため、リンパ節などへの転移、再発を予防するために、黒く色素沈着した部分よりも広範囲を切除します。
悪性黒色腫の第一ステージは、厚さ1mm以下。この場合、点移はなく、切除すれば5年後、95%以上の生存率が望めます。第2ステージは、皮膚表面からの深さが1~2mmに止まっているケースです。この場合、生存率は75%以上となっています。
がん腫ができた場所にとどまるものの、表面がじゅくじゅくしてたり、皮膚表面からの厚みが4mmを超えるものはさらに大きく切り取り、再発予防のために抗がん剤による薬物療法や、インターフェロンを使った免疫療法が行われます。
進行悪性黒色腫は手術に放射線や抗がん剤、免疫療法を組み合わせます
悪性黒色腫の第4ステージは、すでにリンパ節転移を起こしていたり、皮膚組織の深く、あるいは遠くの皮膚にまで転移している場合です。この場合の生存率は、50%以上。広く病巣とリンパ節を切除し、その後に抗がん剤とインターフェロン組み合わせた薬物療法や放射線療法を追加します。
遠くの臓器に転移がある場合は、転移したがんの手術や抗がん剤を主体とした治療が行われます。この場合、5年生存率は約10%前後といわれています。
悪性黒色腫は抗がん剤が効きにくいくいがんのひとつで、治療は原則的に外科的切除に頼ったものになっています。そのため、がん腫、浸潤している隣接臓器、転移の可能性のある周辺のリンパ節をすべて切除する根治手術が理想です。
悪性黒色腫以外の皮膚がんも早期は手術治療が主体に
日本人に多い「有棘細胞がん」は転移しにくく早期は手術が基本です。「基底細胞がん」も第一選択は手術療法で比較的良い治療成績が得られます。近年、増えている「乳房外パジェット病」は肛門や尿道、膣周辺部にできるじゅくじゅくした皮膚がんで、皮膚がんと診断された場合は、手術療法が行われます。
リンパ節や遠くの臓器に転移した進行乳房外パジェット病は治癒が難しく、そのまま緩和的治療に入るケースもあります。
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PICKUP:標準治療その先に(第4のがん治療)
がんと診断された時には、「すでに手術が行えない」「転移を起こしている」といったことが多々あります。そうした場合、抗がん剤や放射線が効きにくく非常に治療が難しいとされているのです。
そこで、現在注目されているのが「免疫療法」。
免疫治療は、手術・抗がん剤・放射線治療といった今受けている標準治療に加えることで、治療効果が期待できるため、「第4のがん治療」として注目されています。
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