各種がん「平滑筋肉腫」の症状と治療
ここでは平滑筋とは何か、平滑筋肉腫の統計、症状、有効な検査について、わかりやすくご紹介します。
平滑筋肉腫の症状
筋肉は、自分の意思で動かせる(随意筋)横紋筋と、自分の意志では動かせない(不随意筋)平滑筋に大きく分けられます。平滑筋肉腫は、この胃や腸、血管の周囲など不随意運動を行う筋肉の細胞から生じるがんです。
平滑筋肉腫は、とてもまれながんです
平滑筋肉腫は10万人に1人という、非常にまれな腫瘍です。主に胃や子宮、後腹膜(腹膜の後ろにある空間)や腸間膜(腸を支えている膜)、皮膚などに発生するもので、後腹膜・腸間膜タイプは女性に多いのが特徴です。60代に発症ピークがあり、死亡率が高いといわれています。一方、皮膚タイプは40~60代の中高年に発症し、こちらは男性に多いのが特徴で、比較的良性のがんです。
後腹膜・腸間膜タイプは痛みや吐き気、体重減少が生じます
後腹膜・腸間膜タイプはしこりや痛み、吐き気、体重減少などの症状を伴います。血管にできて血管が閉塞した場合は、その部位によって、例えば肝臓のはれ、黄疸、腹水、腎不全、や下肢のむくみなどのさまざまな症状が現れます。
皮膚タイプは、比較的大きなこぶとして現れたり、痛みを伴う表面の色の変化やじくじくした潰瘍が生じます。
良性と悪性の見分け方
平滑筋にできる腫瘍のうち、良性のものを平滑筋腫、悪性のものを平滑筋肉腫といいます。どちらも粘膜下にできる腫瘍なので、腫瘍の一部を採取して行う細胞診が困難で、手術前に良性か悪性を確定的に診断することは困難なようです。
そのため、良悪性の判断は腫瘍の大きさが重要な判断基準となります。長径5cm以上のものは悪性を疑い、一般的には外科手術を行います。悪性のものの方が進行が早く、発見時の腫瘍径も大きいことが多いからです。
また、表面に潰瘍ができた場合、内部エコーが不均一なことが多いようです。
問診、触診と生検で確定診断を行います
平滑筋肉腫は専門医による問診、触診と組織の一部をとって病理検査を行う生検が行われます。皮膚タイプの場合は、上記のように先に疑わしい部分を手術してから、その際に採取した組織を病理検査にまわすことがあります。CT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)は転移の有無を確認するのに使用されます。
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