各種がん「肺がん」の症状と治療

ここでは肺がんの進行の過程、それに伴った治療の方法について、わかりやすく解説します。

肺がんの治療

肺癌は検査によって、以下のステージに分けられます。

潜伏がん:肺癌の病巣がどこにあるかわからない非常に早期の段階です。

0期:肺癌はありますが、細胞層の一部のみにある早期の段階です。

ⅠA期:肺癌は発生した場所のみで、大きさは3cm以下。

ⅠB期:肺癌は発生した場所のみで、大きさは3cm以上。

ⅡA期:発生した場所のがんは3cm以下で、同じ側のリンパ節にがんの転移が認められ、他の臓器には転移がない段階。

ⅡB期:発生した場所がんの大きさは3cmを超え、同じ側のリンパ節にがんの転移が認められますが、他の臓器には転移がない段階。または、肺を覆う胸膜、胸壁に達していますが、リンパ節や他の臓器に転移がない段階。

ⅢA期:最初にできた肺癌が直接、患者さんの胸膜・胸壁に拡がっていますが、転移は原発巣と同じ側の肺門リンパ節まで、または縦隔と呼ばれる心臓や食道のある部分のリンパ節に認められますが、他の臓器には転移を認めない段階です。

肺がんの治療は、がん種にかかわらず手術が主体です

肺がんの治療はがんの種類にかかわらず、手術が主体です。肺がんの手術には、がん細胞と周辺を取り除く部分切除と、肺すべてを切除する全摘術があります。リンパ節転移を調べるために患者さんのリンパ郭清を行うこともあります。非小細胞肺がんはがんが肺に止まっているステージⅠから他の臓器への転移がないⅢA期の一部までの広い病期で手術が適応されますが、小細胞がんではⅠ期のみが適応です。

放射線療法は転移のない早期小細胞がんが良い適応です

放射線治療は手術ができない場合に選択されることが多いものの、転移のない小細胞がんは良い適応です。身体の外から放射線を照射する「外照射」で肺や周辺のリンパ節に1日1回、週5日間の照射を3~6週間行いますが、がん病巣のみに放射線を集中させるIMRT(強度変調放射線治療)が2009年に全てのがん腫で健康保険適用になって以降、放射線治療件数が劇的に増加し始めました。

新しい抗がん剤の登場で進行・再発肺がんにも希望の光が

現在、肺がんの抗がん剤治療の主力は第3世代と呼ばれる抗がん剤に、ゲフィチニブベバシズマブなどの分子標的薬を組み合わせる方法です。新しい抗がん剤や分子標的薬の特徴は、事前に標的遺伝子の有無を調べることで副作用ばかりが強く出る危険な投薬を避け、確実に効く人に投与するオーダーメイド医療ができるのです。従来、抗がん剤が効きにくいとされてきた非小細胞肺がん進行・再発がんでも延命効果が期待できるようになってきました。

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