各種がん「膀胱がん」の症状と治療
ここでは、膀胱がんの種類、それに伴った治療の方法について、わかりやすく解説します。
膀胱がんの治療
膀胱がんには3つのタイプがあります。1)カリフラワー様のぶつぶつした固まりが膀胱の中に突き出ているタイプ、2)膀胱の粘膜や筋肉の深くに侵入していくタイプ、3)膀胱粘膜に沿って薄く広がっていくタイプの3つです。
タイプによっては膀胱を摘出するので、尿路変向が必要です
1)の カリフラワータイプは、内視鏡の先の電気メスで切り取る治療が行われ、術後に再発を防ぐため抗がん剤や結核予防ワクチン(BCG)を膀胱内に注入します。
2)の膀胱の奥深くに侵入していくタイプや粘膜に沿って広がるタイプのがんについては、膀胱をすべて摘出する手術と転移を防ぐリンパ節切除術を行います。より広がっている場合は尿道と男性は前立腺、精嚢(せいのう)、女性は子宮を摘出します。
膀胱がんの「尿路変向術」とは
膀胱がんでは、失った膀胱の代わりの尿路を作る尿路変向術が同時に行われます。尿路変向術には大まかに尿管を直接外に出す方法(回腸導管造設術、導尿型新膀胱造設術)と、一旦、腸で作った袋に貯めてから自分で尿を排泄する方法(自排尿型新膀胱造設術)があります。
尿をためる袋が必要な「回腸導管造設術」と「導尿型新膀胱造設術」
「回腸導管造設術」は、昔から行われている方法で合併症が少ないことが利点です。しかし、尿がいつもストーマから流れ出るので、尿をためる袋が離せない不便さがあります。
「導尿型新膀胱造設術」もストーマがありますが、ある程度、尿が溜まるまでストーマから出てこない仕組みです。常時尿をためる袋はつけなくてよいのですが、新しく作った膀胱内に結石ができることが多く、問題になっています。
自分で排尿できる「自排尿型新膀胱造設術」
「自排尿型新膀胱造設術」は、前の2つとちがって尿道から排尿できる利点があります。しかし、膀胱がんは尿道に再発することが多いので、その可能性がある場合は選択されません。人工膀胱の技術も上がり、安定してきているので、尿道を残せる場合は選択したいですが、女性の場合はうまくいきにくいのが現状です。
どの方法も一長一短があるので、術前に主治医とよく話し合って方法を選択してください。
膀胱温存治療や抗がん剤治療も
最近は放射線治療と抗がん剤治療を同時に行う化学放射線療法で手術を回避し、膀胱を温存(機能を残すこと)する治療法が一部で行われるようになりました。原則としてがん細胞の大きさや個数など制限がありますが、手術に匹敵する治療成績も得られています。
一方、転移があり手術不能の進行膀胱がんは、抗がん剤の適用となります。最近は、副作用がより少ないゲムシタビンとシスプラチンという抗がん剤を組み合わせたGC療法が実施されています。
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PICKUP:標準治療その先に(第4のがん治療)
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そこで、現在注目されているのが「免疫療法」。
免疫治療は、手術・抗がん剤・放射線治療といった今受けている標準治療に加えることで、治療効果が期待できるため、「第4のがん治療」として注目されています。
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