各種がん「膀胱がん」の症状と治療

ここでは膀胱がんの発病要因、症状、検査の仕方などについて、わかりやすくご紹介します。

膀胱がんの症状

コーヒーとたばこ膀胱がんの原因のひとつに、喫煙が挙げられます。これは、男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは、喫煙のために発病するというデータがあるからです。

また、ナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルなど、仕事柄、体内に入ってしまった場合なども膀胱がんの原因と言われています。ほかにはフェナセチン含有鎮痛剤、シクロフォスファミド、コーヒー、塩素消毒した飲料水が挙げられていますが、データは十分ではありません。

尿をためる袋「膀胱」のがんで、60歳以降に増加します

膀胱は、骨盤の中にある臓器です。腎臓で作られた尿を一時的にためる袋の役割を果たし、尿意を感じると筋肉が収縮して尿を排出します。このように膀胱は、とてもシンプルな働きをする臓器です。

膀胱の表面は伸び縮みする「移行上皮」という組織で被われており、膀胱がんの約9割が移行上皮がんで占められます。膀胱がんの発症率は60歳以降に増え、40歳未満での発症は多くありません。

50歳以上で痛くないのに血尿がある場合は、泌尿器科を受診しましょう

膀胱がんの自覚症状は、目に見える血尿と排尿時の痛みです。血尿といっても痛みがないことが特徴で一時的に血尿があっても、数日で治まってしまうことがあります。50歳以上で、何の心当たりもないのに痛くも痒くもない血尿があった場合は、すぐに泌尿器科を受診してください。

逆に排尿時に痛みがある場合は、膀胱炎と思い込みがちですが、抗菌薬を服用して2週間以上たっても治らない場合は詳しい検査を受けた方が安心です。

進行した膀胱がんでは、がんが拡がり尿管口を塞いでしまい、腎臓から送られる尿が膀胱まで流れず、尿管、腎盂が大きくなってしまうことがあります。これを水腎症と言いますが、こうなると背中の鈍痛を感じることがあります。

膀胱鏡と尿中の細胞を調べる検査で診断できます

膀胱がんの診断は細くて柔らかい内視鏡の一種を尿道から挿入して膀胱を検査する膀胱鏡検査と尿中の細胞を顕微鏡で調べる尿細胞診が行われます。ほとんどはこの二つで診断できます。もし膀胱がんが見つかったら、CT胸部X線撮影、腹部のエコーなどでその拡がりと転移の有無を調べるます。そうは言っても、乳頭状のがんは転移することが少ないので、全身の転移の検索までは必ずしも必要ではありません。膀胱がんの診断は、膀胱粘膜生検で確定します。

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