各種がん「悪性リンパ腫」の症状と治療

ここでは悪性リンパ腫種類と治療の方法について、わかりやすく解説します。

悪性リンパ腫の治療

日本人の悪性リンパ腫の約9割は「非ホジキンリンンパ腫」というタイプで、がん化したリンパ球の種類で「B細胞腫瘍」と「T/NK細胞腫瘍」の2種類に分かれます。残り約1割は「ホジキンリンパ腫」と呼ばれます。悪性リンパ腫は、このがん化したリンパ球の種類で治療法を決めていきます。

しかし、悪性リンパ腫はこの分類に次いで、がん化したリンパ腫の種類(B細胞、T細胞、NK細胞)、ほかにも腫瘍細胞の増殖の仕方、がん細胞の形、悪性度によって30種類以上のタイプに分類されます。例えば、日本人では非ホジキンリンパ腫でも「B細胞性由来のリンパ腫」が圧倒的に多いです。そしてそのなかでも「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」が最も多く、B細胞性リンパ腫の約40%の人が該当しています。

このように、病気の種類を細分化していくのです。悪性リンパ腫は病型によって治療方針がまったく異なるため、「まず、どの病型かを知る」ことが最重要となります。しかも種類が多いだけでなく、病期や進行度、年齢、状態等で、同じ悪性リンパ腫でも治療が異なり、理解が難しい病気といえます。

非ホジキンリンンパ腫のB細胞腫瘍タイプの治療方法

日本人に最も多い「B細胞腫瘍」に対しては、シクロスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンの抗がん剤(CHOP療法)分子標的薬のリツキシマブを加えた「R-CHOP療法」が世界標準です。リツキシマブはB細胞腫瘍だけにあるCD20というタンパクに結合して免疫を誘導し、がん細胞を破壊する効果があります。

再発した場合はさらに強い抗がん剤治療を行うか、近年相次いで承認されたフルダラビンイブリツモマブチウキセタンで再び完全寛解を目指すことができます。

非ホジキンリンンパ腫のT/NK細胞腫瘍タイプの治療方法

一方、T/NK細胞腫瘍タイプにはCHOP療法DeVIC(カルボプラチン+イホスファミド+エトポシド+デキサメタゾン)療法、または抗がん剤と放射線治療を同時に行う治療法が実施され、1~2箇所のリンパ節にがんがとどまっている早期であれば、生存率も向上しています。

ホジキンリンンパ腫の治療方法

ABVD療法ホジキンリンパ腫の治療はドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジンを併用するABVD療法が標準治療として行われています。 1~2カ所のリンパ節にがんがとどまる段階できちんと治療を行えば約8割が完全寛解、進行しても約6割以上が完全寛解します。

悪性リンパ腫の造血幹細胞移植

標準的な抗がん剤治療や放射線治療を行っても再発する可能性が高いと判断された場合は、より多くの抗がん剤投与や放射線照射を行います。この治療は強力で、同時に健康な血液を作る能力も破壊されてしまう副作用があります。そのため血液を正常な状態に回復させるために、患者さん自身、またはドナーからの造血幹細胞を移植します。

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