診断
ウイルス検査
肝臓がんの原因の9割はウイルス感染
日本人が肝臓がんを予防するには、ウイルス性肝炎に感染しているかどうかを知り、感染しているときには適切な治療を受けることが必要です。
日本人の肝臓がんの9割はB型・C型肝炎ウイルスの感染によって起こることが知られています。その主な感染経路は、過去の輸血、不適切な医療(予防接種時の注射針・筒の連続使用)などでした。
C型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎が起こりますが、自覚症状が軽くてすむ場合がほとんどで、感染に気づかないことが多いようです。C型肝炎による急性肝炎を起こした人の6~8割は慢性肝炎に進み、感染から約25年で肝硬変になり、その後約10年で肝臓がんが発症すると言われています。
B型肝炎ウイルスの感染者は90%でウイルスが自然排除され、約10%が持続感染に移行し、その1~2割は慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行すると報告されています。
肝炎ウイルスの感染者は300万人以上
日本には、B型・C型肝炎ウイルスの感染者が300万人以上いると推定され、発症した患者さんだけでなく、発症していない保菌者(キャリア)も、肝臓がんのハイリスクグループとされます。
肝炎ウイルス感染の有無は、血液検査でわかります。B型肝炎ウイルスの検査はHBs抗原定性検査、C型肝炎ウイルスの検査はHCV抗体検査、HCV抗原検査、HCV拡散増幅検査などが行われます。
子宮頚がんにもウイルス感染が関係
子宮頚がんもウイルスの感染が関係しています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性行為によって感染しますが、ほとんどは2~3年で自然に消失します。消失せずに持続感染がつづくと子宮頚がんになる危険が高いとされています。そこで、HPVの感染の有無と、感染している場合はそのHPVの遺伝子のタイプを調べるのがHPV-DNA検査です。HPVは100種類以上あり、そのうちハイリスク群に分類された15種類が子宮頚がんに関係しています。



