診断
エコー(超音波)
負担をかけずにリアルタイムで体の中を診ることができる
超音波を体に向けて発信すると、反射波(エコー)が返ってきます。そのエコーをコンピュータで処理して画像化したもので画像診断を行うのがエコー検査です。海中で魚の群れを探す魚群探知機を医療に応用したものといわれます。
患者さんにはあまり負担がかからず、検査装置も比較的低価格で小型なので、医療現場では広く普及しています。エコー検査にはリアルタイムで臓器の状態を観察できるという大きな特長があるため、聴診器代わりにエコーを使用する医師もいるといわれます。
診断の初期段階で重要な役目を果たす
エコー検査は、乳がん、甲状腺がん、肝臓がんなどの診断で活躍します。特にがんを診断するための初期の段階ではとても重要な役目を果たしています。
乳房にエコー検査を行うと、乳がんは黒く映ります。乳腺炎や良性腫瘍も黒く映りますが、輪郭ははっきりしています。しかし乳がんは輪郭がデコボコし、黒い色の中に濃淡があるのが特徴です。
乳がんの検査ではマンモグラフィ(乳房エックス線検査)とエコー検査が併用されます。マンモグラフィで乳がんは白く映りますが、乳腺も白く映ります。そのため、乳腺の発達した若い女性では、マンモグラフィで乳がんが見逃されてしまうことがあります。そこでエコー検査を併用すると、エコーで乳がんが発見される場合があります。逆に、エコーで見つからなかった乳がんが、マンモグラフィで発見されることもあります。
肝臓がんでカラードップラーが活躍
肝臓がん(原発性)ではカラードップラーが役に立ちます。超音波の反射の差異をカラー化して画像に表現すると、肝臓の血流の状態が一目瞭然でわかります。血流の豊富な部分を赤い色で表示するように設定すると、肝細胞がんは血流が豊富なので、肝臓の中に赤い部分として表示されるわけです。



