診断

CT・MRI

がん発見の決め手になることも

CT(コンピュータ断層撮影)は、エックス線を被験者の全方位から照射し、記録されたデータをコンピュータで解析して体の輪切り画像(断層写真)が得られる診断装置です。1972年の登場以来、がんの診断や治療に役立つ画期的な診断法として普及し、その後も技術的な進歩をとげてきました。
1990年代にはヘリカルCTという新技術が導入されました。被験者に対してエックス線をらせん状に連続照射して、体幹部全体を1度に撮影することができ、らせんの幅を小さくすれば、従来は見つけにくかった骨の影や直径1cm以下の小さいがんも発見できるようになりました。
ヘリカルCTは立体画像化も可能にしました。最新のCTはマルチスライスCTと呼ばれ、エックス線を扇状に照射することで、短時間で臓器の立体画像が得られるようになりました。肺がん、卵巣がん、膀胱がん、多発性骨髄腫、胆管がん、膵がんなどではCTが決め手になってがんが発見されることがしばしばあります。

人体の水素原子の振動を画像化

MRI(磁気共鳴画像)は、強い磁場と高周波を組み合わせた画像診断装置です。被験者に電磁波を照射すると、人体の組織に含まれる水を構成する水素原子が共鳴して振動します。その信号をセンサーでキャッチして、体の内部の断面をきわめて鮮明な画像としてとらえることができます。
脳を検査する際、CTのエックス線は頭蓋骨に吸収されるので、頭の内部を細かく観察するにはMRIがしばしば用いられます。
MRI検査には、内膜性嚢胞という良性腫瘍と卵巣がんを区別しやすいというメリットもあります。

MRIは卵巣がん、子宮体がん、前立腺がん、脳腫瘍などの検査で活用されています。

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