最先端がん治療
強度変調放射線(トモセラピー、IMRT)
がん病巣に放射線を集中して照射
がんの放射線治療では、一般に病巣への放射線照射量を増やすほど治療効果も大きくなります。しかし、がん以外の正常組織にも放射線が照射されるので、副作用や合併症も起こりやすくなります。こうした副作用を極力防ぐため、周囲の正常組織が傷害されない程度の照射が行われていました。副作用が起こりにくい反面、がんに対してあまり高い効果も期待できないケースが多々ありました。特にがんが正常組織を取り囲んでいるようなとき、正常組織を避けてがんだけに十分な照射を行うことはできませんでした。 このような問題を回避し、ターゲットであるがん病巣に放射線を集中して照射し、正常組織への照射を低減して副作用を抑える新技術がIMRT(強度変調放射線治療)です。
コンピュータでより最適・効果的な治療法を算出する
患者さんのがん病巣と正常組織を検査して、コンピュータで最適な照射強度や照射法を算出し、より効果的な治療を実現しました。
現在、IMRT(強度変調放射線治療)の対象とされているのは前立腺がん、頭頚部がん、脳腫瘍などです。従来の放射線治療では、前立腺がんで直腸出血、頭頚部がんで唾液腺障害などの副作用がみられましたが、IMRT(強度変調放射線治療)によってこれらを低減させられることが報告されています。
CTで病巣部の位置を把握して最適な照射法を算出する準備を1週間~2週間行ったのち、土日を除いた毎日、1回20~30分の治療を30回程度くり返します。
放射線照射装置トモセラピー
IMRT(強度変調放射線治療)では、トモセラピーという放射線照射装置も注目されています。
CTで照射するがん病巣を確認したのち、このトモセラピーでもがん病巣を確認し、放射線装置が横になっている患者さんの体のまわりをぐるりと回りながら、がん病巣のみに放射線治療が行える放射線照射装置です。
IMRT(強度変調放射線治療)の照射が可能で、多種多様ながん種やがんの大きさに対応できます。
PICKUP:免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。
ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。



