樹状細胞療法の論文紹介4/白血病、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、小児がん
こちらでは国内外で報告されている樹状細胞療法の臨床データを、がんの種類別にピックアップしています。こちらで紹介している臨床データは、数多くの樹状細胞療法の臨床データの中のごく一部です。国内外での研究・臨床結果をより詳しく知りたい方は、樹状細胞療法を実施している医療機関に相談ください。
白血病に関する臨床データ
多発性骨髄腫患者へのイディオタイプを抗原とした樹状細胞ワクチン療法
- 出典:
- Haematologica. 2003 Oct;88(10):1139-49.
- 研究者:
- Reichardt・VL/Milazzo・C/Brugger・W/Einsele・H/Kanz・L/Brossart・P.
- 実施機関:
- Department・of・Hematology/Oncology/Immunology・and・Rheumatology/University・of・Tübingen/Tübingen/Germany.volker.(ドイツ)
臨床データ内容と結果
大量の化学療法に反応する12例の患者に対して、自家イディオタイプタンパク質(ID)をパルスした樹状細胞ワクチンを投与しました。続いて、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)の追加免疫投与と、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子をアジュバントとして同時に投与しました。10人が深刻な毒性も無く、すべてのワクチン投与を受けました。少なくとも3回のIDをパルスしたDCワクチンとKLHが投与された被験者全員に、強いKLH特異的なT細胞および遅延型の抗体反応が認められました。2例はワクチン投与開始から25~29ヶ月間、臨床的な部分寛解状態、10例で増悪、6例は進行性疾患または感染症合併で死亡しました。無血清培養の樹状細胞は、多発性骨髄腫患者においてID特異的なT細胞反応を誘導することがわかりました。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14555310
悪性リンパ腫に関する臨床データ
初期のB細胞慢性リンパ性白血病患者への他家樹状細胞ワクチンの投与は、実現可能であり安全である
- 出典:
- Leukemia. 2005 Sep;19(9):1621-7.
- 研究者:
- Hus・I/Roliński・J/Tabarkiewicz・J/Wojas・K/Bojarska-Junak・A/Greiner・J/Giannopoulos・K/Dmoszyńska・A/Schmitt・M.
- 実施機関:
- Hematology・Department/Medical・University・of・Lublin/Lublin/Poland(ドイツ).
臨床データ内容と結果
初期のB細胞慢性リンパ性白血病患者(B-CLL)の抗腫瘍免疫を刺激するため、生体外で腫瘍ライセートまたはアポトーシス組織をパルスした他家樹状細胞の抗腫瘍効果を評価しました。この報告は、B-CLLの患者にDCワクチンを投与した臨床試験に関する初めての報告です。Rai分類による病気ステージ0と1の患者9例に対し、刺激を受けた樹状細胞を、2~3週間毎に計5回皮内投与しました。自己免疫反応の兆候は認められず、軽度の局所的皮膚反応のみが見られ、期間中、末梢血白血球とCD19+/CD5+白血病細胞が減少しました。1例では、白血病関連抗原のRHAMM/CD168に対して、特異的CTLが大幅に増加していました。まとめると、本研究によってCLL患者への樹状細胞ワクチン投与は実現可能であり、安全なことが明らかになりました。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15990861
悪性黒色腫に関する臨床データ
ステージIVの悪性黒色腫患者に対してIL-2と共にライセートパルス成熟自己樹状細胞を投与した第I相試験
- 出典:
- Melanoma Res. 2003 Oct;13(5):521-30.
- 研究者:
- Nagayama・H/Sato・K/Morishita・M/Uchimaru・K/Oyaizu・N/Inazawa・T/Yamasaki・T/Enomoto・M/Nakaoka・T/Nakamura・T/Maekawa・T/Yamamoto・A/Shimada・S/Saida・T/Kawakami・Y/Asano・S/Tani・K/Takahashi・TA/Yamashita・N.
- 実施機関:
- Division・of・Cell・Processing/Department・of・Advanced・Medical・Science/The・Institute・of・Medical・Science/The・University・of・Tokyo/Tokyo/Japan.(日本)
臨床データ内容と結果
標準治療耐性のステージⅣ悪性黒色腫患者に対し、1週間毎に腫瘍ライセートをパルスした成熟樹状細胞を10週間にわたり投与し、350-700 kIUのインターロイキン-2を週に3回投与しました。結果、症状の安定が10例中1例、7例が増悪、混合反応(部分的な腫瘍の退縮を含む)が2例見られました。局所的な皮膚反応と発熱(NIH-CTCグレード0-1)が見られました。最初のワクチン投与からの生存期間中央値は240日でした。患者由来の未熟樹状細胞は、CD1aの発現が低下し、成熟樹状細胞はCD86とHLA-DRの発現が減少しました。加えて抗原取り込み、走化性、抗原提示は全て低下していました。臨床効果の改善には更なる研究が必要ですが、自家腫瘍ライセートをパルスした単球由来の成熟樹状細胞は、重篤な合併症を引き起こすこと無く、安全に培養され、冷凍保存でき、患者に投与できることがわかりました。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14512794
悪性黒色腫に関する臨床データ
腫瘍細胞と樹状細胞の融合細胞のワクチンは、ステージIIIとIVの悪性黒色患者に腫瘍特異的CTLと臨床効果を引き起こす
- 出典:
- Int J Cancer. 2004 Jul 10;110(5):730-40.
- 研究者:
- Trefzer・U/Herberth・G/Wohlan・K/Milling・A/Thiemann・M/Sherev・T/Sparbier・K/Sterry・W/Walden・P.
- 実施機関:
- Department・of・Dermatology・and・Allergy/Charité/University・Medicine・Berlin/Humboldt・University/Berlin/・Germany.(ドイツ)
臨床データ内容と結果
自己腫瘍と他家樹状細胞による融合細胞でがん患者の腫瘍特異的CTLの反応を刺激するために、融合細胞ワクチンが治療法として開発されました。臨床的反応および免疫応答の誘発におけるワクチンの概念と効能を検証するため、悪性黒色腫(メラノーマ)のIII~IV期の患者を対象に臨床試験を実施しました。患者17例の評価では、1例は「著効」、1例は「部分奏功」、6例は「安定」で生存期間の顕著な延長を認めました。患者14例の分析では、11例でさまざまな腫瘍関連T細胞のエピトープが誘導され、末梢血で検出されました。この免疫応答は臨床的反応の有無にかかわらず認められました。臨床反応がなかった症例は、抗原の発現と提示がなかっと事に関連していました。したがって、融合細胞ワクチンの投与はがん患者の腫瘍特異的CTLの誘導に有効であることが分かりました。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15146563
悪性リンパ腫に関する臨床データ
進行性メラノーマ患者においてDCワクチンが免疫応答を引き起こしたサブグループで見られた全生存期間の改善
- 出典:
- J Transl Med. 2006 Aug 16;4:36.
- 研究者:
- Ridolfi・R/Petrini・M/Fiammenghi・L/Stefanelli・M/Ridolfi・L/Ballardini・M/Migliori・G/Riccobon・A.
- 実施機関:
- Department・of・Medical・Oncology/Morgagni-Pierantoni・Hospital/Via・Forlanini・34/47100・Forlì/Italy.・(イタリア)
臨床データ内容と結果
進行性メラノーマ患者21例を対象に、自家腫瘍ライセートをパルスした樹状細胞ワクチン療法の試験を実施しました。8例は未成熟樹状細胞を皮下または皮内投与し、13例は成熟させた樹状細胞を皮内投与しました。未成熟樹状細胞を投与した8例中3例が6ヶ月間SDとなっていました。成熟させた樹状細胞を投与した13例では1例が完全寛解、1例が部分寛解、2例が混合反応、3例が不変となりました。全生存期間の中央値は、10例のDTH陽性患者で24ヶ月、DTH陰性患者11例で5ヶ月でした。結論として、進行メラノーマ患者に対する、ATL/ATHまたはKLHを同時にパルスした(特に成熟させた)樹状細胞を用いたワクチンの投与は、忍容性が良好であり、臨床反応を誘導しました。DTHによって評価される成功した免疫は生存期間の延長を引き起こします。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16914047
小児がんに関する臨床データ
小児固形がん患者に腫瘍ライセートをパルスした樹状細胞の投与は、特異的T細胞増やし、かつ腫瘍を退縮させる。
- 出典:
- Cancer Res. 2001 Dec 1;61(23):8513-9.
- 研究者:
- Geiger・JD/Hutchinson・RJ/Hohenkirk・LF/McKenna・EA/Yanik・GA/Levine・JE/Chang・AE/Braun・TM/Mulé・JJ.
- 実施機関:
- Department・of・Surgery/Section・of・Pediatric・Surgery/Section・of・General・Surgery/the・Tumor・Immunology・and・Immunotherapy・Program/Ann・Arbor/Michigan・48109-0245/SA.(アメリカ)
臨床データ内容と結果
通常の治療法が効かなかった再発性固形悪性腫瘍の小児患者15例(3-17歳)を対象とし、腫瘍ライセートをパルスした樹状細胞の第I相試験を実施しました(全てのワクチン完了は10例)。樹状細胞ワクチンを2週間毎、計3回皮内投与しました。神経芽細胞腫、肉腫と腎臓の悪性腫瘍の患者では、明らかな毒性が見られませんでした。遅延型過敏症反応がKLHにおいて10例中7例、腫瘍ライセートにおいて6例中3例、認められました。1例で複数の転移部位で顕著な退縮が見られました。5例で病状の安定(その中で3例はワクチン治療開始時に存在した微少がんが16-30カ月無くなくなりました)が見られました。本試験の結果、過去に他の治療を受けていたり、大きな腫瘍の小児患者においてさえも、機能する樹状細胞を大量に作成することが可能であることが分かりました。また、特に明らかな毒性無しに外来で樹状細胞ワクチンを投与できます。腫瘍ライセート及びKLHをパルスした樹状細胞が、特異的T細胞反応とがんの退縮を誘導することも分かりました。
全文はこちらから(英文):http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11731436
免疫療法で実績がある医療機関
【東北エリア】:仙台駅前アエルクリニック
がんの種類・病状・治療内容に合わせ、樹状細胞ワクチン療法や活性化リンパ球療法を実施しているクリニックになります。
所在地:宮城県仙台市青葉区中央1丁目3-1AER(アエル)ビル11階
アクセス:JR「仙台」駅より徒歩2分
診療時間:9:00~17:00
休診日:日曜・祝日
URL:http://www.aer-clinic.com/
【関東エリア】:セレンクリニック東京
免疫療法や樹状細胞ワクチン療法・樹状細胞療法などの幅広い治療法をもって、患者さまにあわせたオーダーメイド治療を実施しているクリニックになります。
所在地:東京都港区白金台2-10-2白金台ビル2F
アクセス:都営浅草線「高輪台」駅より徒歩3分
診療時間:10:00~17:00
休診日:日曜・祝日
URL:http://www.seren-clinic.com/
【中国・四国エリア】:花園クリニック
最新の医療機器と設備を揃えており、からだにやさしいがん免疫療法を提供している、地域密着型の医療機関になります。
所在地:広島県福山市花園町1丁目3-9
アクセス:JR「福山」駅よりタクシーで10分ほど
診療時間:9:00~13:00、15:00~18:00
休診日:日曜・祝日
URL:http://www.hanamk.jp/
【九州・沖縄エリア】:福岡アイマックスクリニック
からだに優しく、科学にもとづいた最先端の免疫療法・がん治療を実施しているクリニックになります。
所在地:福岡市中央区天神1-2-12天神122ビル4階
アクセス:地下鉄七隈線「天神南」駅より徒歩1分
診療時間:10:00~17:00
休診日:土曜・日曜・祝日
URL:http://www.fukuoka-imaxclinic.com/



