皮膚・骨・筋肉
- マイロターグ(一般名 ゲムツズマブオゾガマイシン)
- ベルケイド(一般名 ボルテゾミブ)
- ダカルバジン(一般名 ダカルバジン)
- アルケラン(一般名 メルファラン)
- キロサイド(一般名 シタラビン)
- ハイドレア(一般名 ヒドロキシウレア)
- 5-FU(一般名 フルオロウラシル)
- オンコビン(一般名 ビンクリスチン)
- コスメゲン(一般名 アクチノマイシンD)
- アドリアシン(一般名 ドキソルビシン)
- ブレオ(一般名 ブレオマイシン)
- ペプレオ(一般名 ペプロマイシン)
- ドキシル(一般名 リポソーマルドキソルビシン)
- ランダ、ブリプラチン(一般名 シスプラチン)
- インターフェロンα・β・γ(一般名 インターフェロン アルファ・ベータ・ガンマ)
マイロターグ(一般名 ゲムツズマブオゾガマイシン)
再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)に用いる分子標的薬で、抗がん剤抱合抗体製剤。
白血病細胞の80~90%に発現するといわれるCD33抗原へ特異的に結合し、強力な殺細胞効果を持つカケリアマイシンを送り込むことで白血病細胞を破壊する。
使用されるがん
再発又は難治性のCD33陽性の急性骨髄性白血病
主な副作用
発熱95.0%、血小板減少95.0%、白血球減少92.5%など。 (製品添付文書より)
ベルケイド(一般名 ボルテゾミブ)
多発性骨髄腫に用いる分子標的薬。
プロテアソームという酵素の働きを抑えることで、がん細胞の増殖を抑えたり、殺したりする働きがある。
多発性骨髄腫には複数の抗がん剤を用いる多剤併用療法がおこなわれているが、化学療法に抵抗性となった場合の治療において選択肢が拡がった。
使用されるがん
再発又は難治性の多発性骨髄腫
主な副作用
貧血73.5%、リンパ球数減少64.7 %、白血球数減少・好中球数減少・食欲不振・便秘・発熱52.9%など。 (製品添付文書より)
ダカルバジン(一般名 ダカルバジン)
悪性黒色腫(メラノーマ)・悪性リンパ腫の治療に対し用いられるアルキル化剤の抗がん剤。
他に軟部肉腫、神経芽腫などにも用いられる。
光に対して不安定であり、投与時の血管痛の副作用の原因となるため、遮光して投与する。
使用されるがん
悪性黒色腫、ホジキン病(ホジキンリンパ腫)
主な副作用
嘔気33.2%、血管痛8.2%、肝機能障害6.1%、食欲不振5.1%など。 (製品添付文書より)
アルケラン(一般名 メルファラン)
多発性骨髄腫に用いる抗がん剤。
単剤または副腎皮質ホルモン剤との併用として用いられる。
がん細胞のDNA合成を阻害することで、がん細胞の増殖を抑えるアルキル化剤。
強い骨髄抑制作用を持つので、注射剤は造血幹細胞移植時の前処置に用いられる。
使用されるがん
【錠剤】多発性骨髄腫
【注射剤】下記疾患における造血幹細胞移植時の前処置。
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、小児固形腫瘍
主な副作用
錠剤)総症例中54.4%、おもなものは白血球減少、食欲不振、悪心・嘔吐等など。
(注射剤)下痢92.7%、口内炎・粘膜炎80.5%、悪心・嘔吐63.4%など。
(製品添付文書より)
キロサイド(一般名 シタラビン)
急性白血病、悪性リンパ腫に用いられる抗がん剤。DNAとタンパク質の合成を阻害する作用があり、がん細胞の増殖を抑える。
急性骨髄性白血病(AML)の初発時の治療法として、シタラビンとイダルビシン(またはダウノルビシン)との併用療法が標準的に行われる。
消化器がんや肺がん、乳がん、女性性器がん等に対しては他の抗がん剤との併用療法に用いられる。
使用されるがん
急性白血病および悪性リンパ腫
消化器がん(胃がん、胆のうがん、胆道がん、膵がん、肝がん、結腸がん、直腸がん等)、肺がん、乳がん、女性性器がん(子宮がん、卵巣がん等)等。
ただし他の抗腫瘍剤と併用する場合に限る。
主な副作用
シタラビン大量療法時、食欲不振95.1%、嘔気90.2%、嘔吐80.5%、下痢58.5%など。 (製品添付文書より)
ハイドレア(一般名 ヒドロキシウレア)
細胞のDNA合成を阻害して、がん細胞の分裂・増殖を抑える働きがある。
慢性骨髄性白血病(CML)に対して、白血球の数をコントロールすることができる。
現在ではイマニチブが慢性骨髄性白血病(CML)の第一選択薬として用いられるが、イマニチブの登場以前には、ヒドロキシウレア、ブスルファンやインターフェロンを用いた治療が主に行われていた。
使用されるがん
慢性骨髄性白血病
主な副作用
発疹・皮疹が2.4%、嘔気・嘔吐等の消化器症状が2.1%など。 (製品添付文書より)
5-FU(一般名 フルオロウラシル)
抗がん剤の中で代謝拮抗剤に分類される代表的な薬剤。
さまざまながんに適応を持つが、なかでも大腸がんをはじめとした消化器がんの化学療法において中心的に用いられる。
歴史の古い抗がん剤であり、ジュネリック医薬品としてルコナールDS、ルナポン錠(ともに沢井製薬株式会社)がある。
剤形も多様で、注射剤、錠剤、軟膏、座剤、ドライシロップがある。
使用されるがん
胃がん、肝がん、結腸・直腸がん、乳がん、膵がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、食道がん、肺がん、頭頸部腫瘍、頭頸部がん、皮膚悪性腫瘍(軟膏)
主な副作用
(注射剤投与時) 食欲不振15.2%、下痢・軟便239件12.3%、全身けん怠感8.9%、悪心・嘔吐8.2%など。 (製品添付文書より)
オンコビン(一般名 ビンクリスチン)
ニチニチソウに含まれる成分から開発された植物アルカロイドに分類される抗がん剤。
細胞分裂時に染色体を移す役割を持つ微小管に作用し、抗腫瘍効果を発揮する。
白血病や悪性リンパ腫に対する多剤併用療法に用いられる。とくに小児がんに対して、よく使用されている。
使用されるがん
白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む) 、悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病) 、小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性がん、血管肉腫等)
多発性骨髄腫 ・悪性星細胞腫・乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
主な副作用
しびれ感33.2%、脱毛21.9%、下肢深部反射減弱・消失10.7%など。(製品添付文書より)
コスメゲン(一般名 アクチノマイシンD)
抗がん作用を持つ抗生物質。細胞内のDNA、RNAに作用してがん細胞を死滅させる働きをもつ。
小児三大腫瘍といわれ、腎臓に発生する悪性腫瘍であるウイルムス腫瘍をはじめとして、小児悪性固形腫瘍に対して、よく用いられる。
使用されるがん
ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
小児悪性固形腫瘍 (ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)
主な副作用
食欲不振56.5%、悪心・嘔吐50.5%、白血球減少症25.8%、血小板減少症25.8%、脱毛33.7%など。 (製品添付文書より)
アドリアシン(一般名 ドキソルビシン)
アントラサイクリン系の抗がん性抗生物質に分類される抗がん剤。抗がん剤の代表的な存在で、国内外で広く用いられている。
ドキシルと同じく一般名はドキソルビシンであるが、ドキシルは超微小カプセルに収めた状態であるのに対し、アドリアシンはドキソルビシンそのままの状態である。そのため、効能効果や副作用に違いがある。
使用されるがん
悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)、肺がん、消化器がん(胃がん、胆のう・胆管がん、膵臓がん、肝がん、結腸がん、直腸がん等)、膀胱腫瘍、骨肉腫
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
乳がん(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)、子宮体がん(術後化学療法、転移・再発時化学療法)、悪性骨・軟部腫瘍、悪性骨腫瘍、多発性骨髄腫、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)
主な副作用
脱毛61.6%、白血球減少43.4%、悪心・嘔吐42.9%、食欲不振39.7%など。 (製品添付文書より)
ブレオ(一般名 ブレオマイシン)
日本の土壌中から分離された放線菌から作られた抗がん性抗生物質に分類される抗がん剤。 がん細胞内の鉄と結合して酸素を活性化させ、DNAを切断することにより、がん細胞の増殖を抑制する働きがある。 軟膏剤と注射剤がある。他の抗がん剤との副作用の重複が少ないため、併用療法に用いられることが多い。
使用されるがん
軟膏:皮膚悪性腫瘍
注射剤:皮膚がん、頭頸部がん(上顎がん、舌がん、口唇がん、咽頭がん、喉頭がん、口腔がん等)、肺がん(特に原発性及び転移性扁平上皮がん)、食道がん、悪性リンパ腫、子宮頸がん、神経膠腫、甲状腺がん、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)
主な副作用
(軟膏)塗布部の疼痛8.7%、発赤3.6%、皮膚炎2.2%など。
(注射剤) 皮膚の硬化・色素沈着40.6%、発熱・悪寒39.8%、脱毛29.5%、食欲不振・体重減少28.7%など。
(製品添付文書より)
ペプレオ(一般名 ペプロマイシン)
ブレオマイシンの抗腫瘍効果をもとに、肺への副作用を軽減した薬として開発された。
結果、ブレオマイシンより抗腫瘍性が高く、体組織へも高濃度に分布することが分かっている。
抗がん性抗生物質に分類される抗がん剤。皮膚がん、頭頸部悪性腫瘍、扁平上皮がんなどに用いられる。
使用されるがん
皮膚がん、頭頸部悪性腫瘍 (上顎がん、舌がん・その他の口腔がん、咽頭がん、喉頭がん)、肺がん(扁平上皮がん)、前立腺がん、悪性リンパ腫
主な副作用
間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状6.9%、発熱16.0%、口内炎13.0%、食欲不振12.9%、脱毛11.3%など。 (製品添付文書より)
ドキシル(一般名 リポソーマルドキソルビシン)
抗がん剤であるドキソルビシンを超微小カプセルに封じ込め、目的とするがん組織へ送り込んだ後、抗がん剤をゆっくり放出させる。
もとはエイズ関連カポジ肉腫を適応とした抗がん剤。
アドリアシン注射用もドキソルビシンであるが、アドリアシンはドキソルビシンそのものであり、超微小カプセルに封じ込めたドキソルビシンとは効果・副作用が異なるので注意したい。
使用されるがん
がん化学療法後に増悪した卵巣がん、エイズ関連カポジ肉腫
主な副作用
白血球数減少93.2%、好中球数減少93.2%、血中LDH増加51.4%、食欲不振50.0%、発疹50.0%。 (製品添付文書より)
ランダ、ブリプラチン(一般名 シスプラチン)
プラチナ製剤に分類される抗がん剤。がん細胞のDNAと結合し、がん細胞の複製を妨げ分裂・増殖を阻害する。抗がん剤としては代表的な薬剤のひとつ。適応のがん種も多く、広く用いられる。
ジュネリック製品も多い。なお、アイエーコール(日本化薬株式会社)の適応は肝細胞がんのみである。
使用されるがん
睾丸腫瘍、膀胱がん、腎盂・尿管腫瘍、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、小細胞肺がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、悪性胸膜中皮腫
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
悪性骨腫瘍、子宮体がん(術後化学療法、転移・再発時化学療法)、再発・難治性悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍(横紋筋肉腫、神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫等)
主な副作用
嘔気・嘔吐74.6%、食欲不振62.2%、白血球減少36.5%、全身倦怠感34.8%、脱毛25.7%など。
(製品添付文書より)
インターフェロンα・β・γ(一般名 インターフェロン アルファ・ベータ・ガンマ)
インターフェロンは体内でウイルスなどの病原体や腫瘍細胞などの異物に対して、免疫細胞を作るために細胞内で分泌されるタンパク質である。この働きを利用し、がん細胞の増殖を抑制し、免疫系の働きを強める。
がん治療に用いるインターフェロンの分類は、白血球によって生産されるα(アルファ)、線維芽細胞やマクロファージから分泌されるβ(ベータ)、Tリンパ球によって生産されるγ(ガンマ)がある。
使用されるがん
アルファ:慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、ヘアリー細胞白血病、腎がん
ベータ:皮膚悪性黒色腫、膠芽腫、髄芽腫、星細胞腫
ガンマ:腎がん、慢性肉芽腫症
主な副作用
アルファ(スミフェロン):筋肉内投与及び皮下投与時:発熱66.8%、全身倦怠感22.3%など。
ベータ(フエロン):発熱52.1%、全身倦怠感4.4%、白血球減少14.5%など。
ガンマ(イムノマックス):インフルエンザ様症状93.1%、消化器系症状53.4%など。
(製品添付文書より)



