癌細胞と免疫細胞の戦い
まず、癌細胞というのは、無秩序に増殖を繰り返すばかりでなく、私達が生きていく上で必要な臓器にまでダメージを与えてしまいます。あまつさえ、癌細胞自身の増殖・転移を繰り返し、その多くが命まで奪い去ってしまいます。
また、この癌細胞(癌細胞)の増殖スピードには目を見張るものがありま、万が一、癌の転移が始まってしまうと、現代医療でも治療が困難になってきます。
ただ、私達の体も、癌細胞の暴挙を黙って見ている訳ではありません。このような 「癌細胞」 の芽や、癌細胞になってしまった細胞を発見した場合、体の防衛を務める 「免疫細胞」 が攻撃を仕掛けたり、癌細胞になりかかっている細胞に対しては、DNAの傷を修復して、健康な細胞に戻そうとします
免疫細胞の働きについて
まず初めに、癌細胞が生まれるまでの過程としては、大きく3つの段階に分けることが出来ます。そして、私達の体を守る免疫機能も、それぞれの過程において細胞を守ったり、傷ついたDNAを修復したりします。また、努力の甲斐なく癌化してしまった細胞へは、攻撃を仕掛けてそれ以上の被害の拡大を食い止めようと働きかけます。
1、 健康な細胞に 「活性酸素」 などの フリーラジカル(癌化の原因) が忍び寄って、細胞膜を変性させ、DNA遺伝子を傷つけます。この遺伝子の傷が、癌発生の第一歩となります。これに対して体の免疫機能は、 SOD(活性酸素除去酵素) などによって、活性酸素が発生したと同時に除去にかかり、細胞膜の変性を防ごうとします。
また、SODでも活性酸素を除去しきれなかった場合には、食事で取り入れた、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、カテキンなどの抗酸化物質が活性酸素といち早く結びついて、細胞の酸化を防ぎます。
2、 SODや抗酸化物質の働きによっても活性酸素が除去できなかった場合には、細胞膜が酸化してしまいDNA遺伝子が傷ついてしまいます。そして、この細胞は遺伝子情報が傷ついたまま細胞分裂をしてしまい、癌化への道を歩んでしまいます。これに対して、体の防衛機能は 「DNA修復酵素」 を出して、この傷を修復して健康な細胞に戻そうとします。
3、 DNA修復酵素によっても遺伝子の修復が追いつかなかった場合には、この細胞は 「癌細胞」 へと変わり果ててしまいます。癌化してしまった細胞は、命にかかわるほどの悪影響を体に及ぼしますので、体の防衛機能は癌細胞への攻撃を開始します。
この攻撃を担うのは、おもに 「キラーT細胞」 や 「ナチュラルキラー細胞」
などの免疫細胞が行います。この攻撃にも耐えて、生き残ってしまった場合にはコラーゲンなどの成分が、癌細胞を包み込んで、それ以上の増殖を防ごうと働きかけます。
このようにして、体の免疫機能は、癌細胞に対して幾重にも防衛線を張っています。
