副作用対策

口内炎、口内の乾燥、口腔ケア

半数近くに発症する口内炎

口の中にびらん、ただれ、歯ぐきからの出血などが起こる口内炎。 抗がん剤治療中の患者さんの半数近くに発症するといわれるほど、起こりやすい副作用です。原因は抗がん剤が直接、口の中の粘膜を傷つけることや、白血球の減少によって免疫力が低下して病原菌に感染しやすくなっていることが挙げられます。一般的には、抗がん剤の治療を始めた4~5日後に発症し、2週間程度で治ることが多いですが、個人差がありますし、抗がん剤の種類や量、治療期間などによって程度が異なり、治療の長期化とともに悪化することもあります。悪化すると、食事に支障が出て、食欲不振、体重減少などにつながるので、軽く考えず、早めに適切に対処しましょう。特に血液系のがんで重症化しやすく、大量の抗がん剤治療、骨髄移植、造血幹細胞移植などを受けたときには注意が必要です。

治療前に歯科を受診しておくとよい

治療中は歯の治療を受けることが難しいので、がんの治療を受ける前に歯科や口腔外科を受診して、口の中の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。むし歯があると感染症を起こしやすいですし、歯槽膿漏があると歯ぐきから出血しやすくなります。可能なら歯石も除去しておきましょう。抗がん剤治療が始まったら、食後の歯みがきやうがいを習慣づけて、口の中を清潔に保ち、感染症の予防に努めましょう。歯みがきは力を入れすぎると出血するので、やわらかめの歯ブラシを選び、軽く当ててこするようにしてみがきます。口内炎がひどく、歯みがきができない場合には、口腔内専用のウエットティッシュでふいたり、洗口水やうがい液などを利用したりしましょう。

口内が乾燥したときには唾液腺を刺激しよう

抗がん剤治療や放射線治療を行っていると、唾液の分泌量が低下して、口の中が渇きやすいドライマウスになることがあります。ドライマウスの原因は、化学療法や薬の副作用のほかに、精神的なストレスが関係しています。唾液には口の中の水分を保つ、雑菌の繁殖を抑える、食べ物を消化しやすくする、食べ物を飲み込みやすくするなど、さまざまな役割があります。ドライマウスになると、口内炎や嚥下障害を発症しやすくなります。口の中がネバネバしたり、食べ物を飲み込みにくくなったと感じたら、あごの下や耳の下にある唾液腺をマッサージして分泌を促しましょう。唾液腺を活発にする薬や、口の中を保湿する薬を処方してもらってもいいでしょう。

PICKUP免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。

ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。

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