副作用対策
呼吸困難
抗がん剤治療や放射線治療による肺炎
がん治療中に、呼吸がしにくい、息がつまる感じがする、息を十分に吸い込めないなどの呼吸困難を感じることがあります。肺や気管ががんに圧迫されて狭窄したり、気道にたんがつまって狭窄したりして起こっていることもありますが、抗がん剤治療や放射線治療の影響で肺炎を発症していることもあります。治療に対する不安やストレスが原因のときもあります。ほかにも、腹水や胸水がたまって横隔膜を圧迫していたり、貧血を起こしていたりすることもあるので、呼吸困難を感じたときには、原因を調べて適切な対処をする必要があります。原因がはっきりすれば、肺炎に対しては抗生物質、貧血であれば鉄剤を処方するなど、原因に対する治療が行われます。
治療が難しい場合は症状を緩和する
呼吸困難に陥ると、血液中の酸素濃度が低下して、疲れやすくなったり、からだを動かすことがおっくうになったりして、日常生活に支障が出てしまいます。原因の治療が難しい場合には、酸素吸入器を自宅に設置して在宅での酸素療法をすすめられたり、呼吸困難を改善する薬物療法が行われたりします。からだを動かさなくなると、体力が低下してしまうので、食事や排泄、入浴、散歩など、日常的な動作は可能なかぎり自分で行うことが望ましいです。軽度の場合は、呼吸困難が生じていることに気がつかないケースがあります。胸部に圧迫感がある、だるい、動悸や息切れがといった症状があるときには、念のため主治医に相談しましょう。
日常生活の工夫で呼吸困難を改善する
横になっているときは、上半身を起こすと呼吸がしやすくなります。安静にして、ゆっくりと姿勢をかえながら、らくに感じる姿勢をとるようにしましょう。たんがたまると呼吸困難に陥りやすいので、適度な水分補給やうがいで、たんがたまらないようにするといいです。食欲が低下しがちになるので、水分が多いものやとろみのあるもの、やわらかいものなど食べやすいものを用意しましょう。また、ふだん過ごす場所をトイレに近い部屋にする、階段を昇らなくてすむよう1階の部屋にする、リモコンを手が届くところに置いておくなどして、あまりからだを動かさなくてもいいようにしておくことも工夫になります。禁煙することも大切です。
PICKUP:免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。
ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。



