副作用対策
感染症
免疫力が低下するので感染症にかかりやすい
感染症とは、細菌、ウイルス、真菌などの病原菌が体内に侵入して繁殖し、発熱、腫れ、痛み、下痢などの炎症を引き起こす症状の総称です。肺炎、扁桃腺炎、尿路感染症、むし歯、帯状疱疹、インフルエンザなどが、がん治療中にかかりやすい感染症です。抗がん剤治療を受けていると、血液中の白血球が減少して免疫力が低下します。免疫力は体外から侵入した病原菌が、体内で悪さをしないようにからだを守るシステムですから、これが低下すると感染症を発症しやすくなります。がん治療中は感染症のリスクが高いことを自覚することが大切です。個人で感染症予防のセルフケアを心がけることも必要ですが、治療を受ける医療機関がきちんと感染症対策を行っているかもチェックしましょう。院内に感染症科があって感染症専門医がいる、治療の前に感染症リスクについての説明があるなど、感染症対策がなされている医療機関を選ぶと安心です。
誤嚥性肺炎に要注意
がん治療中に起こりやすい感染症に、誤嚥性肺炎があります。これは、食べ物を飲み込むときに食道ではなく気道に入ってしまい、気道内で病原菌が繁殖して起こります。通常、食べ物は食道に送られるようになっていますが、治療で体力が落ちているときや、食道がんや肺がんの手術を受けているときに起こりやすいです。また、飲み込む力が低下している嚥下障害があるときにも発症しやすくなっています。体外からもっとも病原菌が侵入しやすいのは口です。誤嚥性肺炎だけでなく、感染症のリスクを少しでも低くするために、歯みがきなどを行い、口の中に雑菌が繁殖しないようにして、清潔を保つよう心がけましょう。治療前にむし歯の治療をしておくことも大切です。
手洗いとうがいを習慣にしよう
感染症予防の基本は手洗いとうがいです。病原菌はさまざまなところに存在します。手に病原菌がついていると、それらが口や鼻から侵入するリスクが高くなります。また、口の中には空気中の病原菌が侵入するので、それらを殺菌するために、外出から帰ったときにはうがいを行うようにしましょう。手洗いは手のひら、手の甲をしっかりこすり洗いし、指の間や手首までよく洗うようにしてください。
PICKUP:免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。
ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。



