副作用対策

放射線治療の副作用

医療機器の進歩で減ってきた副作用

放射線治療はここ20~30年で飛躍的に進歩しています。かつての放射線治療は単純に放射線を照射するだけだったため、表面の皮膚にただれや潰瘍などを起こしてしまうことが多かった一方、その深部にあるがん細胞までうまく放射線を到達させることができませんでした。最近は放射線治療の機器や照射法が進歩して、深部のがん細胞に集中して照射できるようになり、以前と比べ副作用が少なくなりました。放射線治療の効果は、がん細胞に確実にダメージを与え、正常な細胞への影響ができるだけ少ない線量(がん細胞に吸収される放射線の量)を照射できるかどうかに左右されます。放射線治療の副作用は、主に放射線を照射した範囲に出るので、照射する部位によって副作用も異なります。

個人差が大きく、症状もさまざま

もっとも起こりやすいのは、皮膚に起こる放射性皮膚炎です。最初は皮膚が赤くなる程度ですが、線量が多くなるほど赤みが増し、皮膚がむけることもあります。治療中や治療後約1か月程度は、照射した部分をこすらないようにし、清潔を保つようにしましょう。ほかにも、頭部に照射した場合は脱毛、食道や肺がんでの照射では味覚障害、のどの違和感や痛み、唾液の減少、腹部への照射では下痢、頻尿、膀胱炎などが現れることもあります。副作用は治療後約1~2週間以内に起こる急性障害と、治療後数か月経ってから起こる晩期障害があります。日常生活に支障をきたすような晩期障害はほとんど起こりませんが、治療後に異常を感じた際にはすぐに主治医に相談しましょう。

抗がん剤との組み合わせもある

放射線治療と抗がん剤を組み合わせたもの化学放射線治療(あるいは放射線化学療法)と呼びます。肺がん、食道がん、直腸がんなどでは、この組合せの効果が高いとされていますが、副作用も強く出る傾向にあります。特に、白血球や血小板の減少の頻度が多いそうです。白血球が減少すると免疫力が低下して、粘膜の炎症が起こりやすくなるので要注意です。

PICKUP免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。

ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。

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