副作用対策
吐き気(悪心・嘔吐)
抗がん剤が嘔吐中枢を刺激する
悪心とは上腹部の不快感(気持ち悪さ)で、吐き気と同じような意味です。嘔吐は胃の内容物を吐いてしまうことをいいます。吐き気がしたあとで嘔吐することもありますが、嘔吐だけ起こる場合もあります。なんらかの要因で延髄にある嘔吐中枢が刺激されて起こります。嘔吐中枢は血液中の化学物質の影響を受けやすいといわれ、抗がん剤治療や放射線治療中に多くみられる副作用です。治療後24時間以内に起こる急性のもの、治療後24~48時間以上経ってから起こる持続性(遅延性)のもの、治療前に起こる予測性(心因性)のものがあります。予測性のものは、治療のストレスや緊張が要因なので、薬物を服用することで軽減できます。
これらの影響で悪化しやすい
緊張したり、不安になったりすると悪化しやすいので、気持ちをリラックスさせるよう心がけましょう。背中をさすってもらったり、手を握ってもらったり、優しく話しかけてもらうだけで改善することもあります。強いにおい、大きな音、刺激の強い料理などによって脳が刺激を受けると、それが嘔吐中枢に伝わって症状が悪化することがあるといわれています。吐き気や嘔吐はからだを疲弊させてしまうだけでなく、精神的にもつらく不安になります。
ひどい場合には医師に相談する
嘔吐が続くと水分やミネラルが排泄されてしまうので、脱水症状や電解質異常に陥りやすくなります。ナトリウムやカリウムを含む水分をとるようにしましょう。食事は無理にとる必要はありませんが、栄養不足になると疲れやすくなるので、刺激が少なく消化しやすいおかゆ、うどん、半熟卵、ヨーグルト、バナナなどで栄養補給しましょう。食欲が低下している場合は、さっぱりした柑橘類、りんごのすりおろしなどもおすすめです。吐き気がひどいときには、横になって衣服をゆるめ、おさまるまで安静にしておきます。嘔吐したあとには口をゆすいで口の中をさっぱりさせると、それ以上の嘔吐予防になります。嘔吐がひどく、吐き気が続く場合は医師に相談しましょう。最近は、急性や持続性の吐き気にも効果がある制吐薬が登場しています。
PICKUP:免疫療法について検討する
手術・放射線・抗がん剤治療と併用することで、更なる効果が期待できる新たながんの治療法。
現在、『第4の治療法』として注目を集めている「免疫療法」は、副作用が少なく、患者さんへの負担も軽いという点が特長です。
ここでは、免疫療法の仕組みや民間の免疫療法と科学的免疫療法の違い、ノーベル賞受賞で注目された樹状細胞ワクチン療法から、最新の医療に携わるドクターインタビューに至るまで広く紹介しております。
また、免疫療法が受けられる医療機関についても掲載しております。



