治療の概略
生物学的応答調節剤(BRM)
生物学的応答調節剤とは
生物学的応答調節剤とは、投与された患者さんの免疫力を高めてがんを治療する薬剤で、免疫調節剤とも呼ばれます。結核予防ワクチンのBCG、シイタケ・サルノコシカケ・スエヒロタケなどキノコから抽出されたもの、細菌からつくられたものなどがあります。免疫賦活剤とサイトカインに大別されます。
免疫賦活剤は、免疫のしくみを刺激して免疫力を活性化させる薬です。サイトカインは免疫細胞の間で情報伝達を行うたんぱく質で、インターフェロン、インターロイキンがあります。サイトカインはマクロファージ・T細胞・ナチュラルキラー細胞など免疫細胞の働きを活発にして、がん細胞を攻撃させることができます。
生物学的応答調節剤の使用と副作用
生物学的応答調節剤は単独で使用されるよりも、治療によって体力や免疫力が低下しがちな外科手術、抗がん剤、放射線などと併用して、患者さんの免疫力低下の予防や活性化のために使われています。
副作用として、発熱、寒け、吐きけ、嘔吐、疲労倦怠感、下痢、頭痛、アレルギー、急性腎不全、肺炎、うつ状態、軽い記憶障害などが起こることがあります。
生物学的応答調節剤と適応するがん
インターフェロン-α(慢性骨髄性白血病、ヘアリー細胞白血病、多発性骨髄腫、腎臓がん)、インターフェロン-β(メラノーマ、脳腫瘍)、インターフェロン-γ(腎臓がん、成人T細胞白血病、悪性リンパ腫)、インターロイキン(腎臓がん、血管肉腫)、ウベニメクス(成人急性骨髄性白血病)、乾燥BCG(膀胱がん)、レンチナン(胃がん)
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