治療の概略

プラチナ製剤

がん細胞の自殺を誘導する

細胞が分裂・増殖する際には、DNAに保存された遺伝子情報をRNAに複製・転写します。
プラチナ製剤は、がん細胞のDNAとRNAに働きかけて、がん細胞の複製・転写を抑えて増殖を阻害します。これにより、がん細胞のアポトーシス(自殺)を誘導します。高い抗がん作用が認められる一方で、強い副作用が現れることもあります。

腎臓が障害されやすい

一般に抗がん剤の副作用として多いのは、血球や血小板の産生が抑えられる骨髄抑制ですが、プラチナ製剤では骨髄抑制がそれほど起こりません。
プラチナ製剤によって最も起こりやすい副作用は、腎臓障害です。プラチナ製剤を使用すると腎臓への毒性によって腎臓が障害を受けるので、治療を行う際には点滴によって水分をじゅうぶんに補給したり利尿剤を用いたりして尿量を増やして、腎臓への毒性を軽減することが必要になります。
吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器症状が強く現れることもありますが、制吐剤などを用いて症状を緩和します。

プラチナ製剤と適応するがん

オキサリプラチン(進行・再発した大腸がんで手術不可能なもの)、カルボプラチン(卵巣がん、精巣腫瘍、子宮頸がん、肺がん、悪性リンパ腫、乳がん)、シスプラチン(肺がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん、食道がん、胃がん、子宮頸がん、悪性リンパ腫など)、ネダプラチン(頭頚部がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、食道がん、膀胱がん、精巣腫瘍、卵巣がん、子宮頸がん)

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