治療の概略

内部照射、小線源療法

食道や膣の内部に放射線を照射する

体の外から放射線を当てる外部照射法のほかに、食道、膣などに線源を挿入して照射する内部照射法があります。内部照射法には、組織内照射法腔内放射法の2つがあります。
管、針、ワイヤー、粒などの形をした容器に、放射線源としてラジウム、セシウム、イリジウム、金などの放射性同位元素を入れて密封したものを放射線源として使用します。口腔がん、舌がん、乳がん、前立腺がんなどで、がんやその周囲に放射線源を挿入して照射するのが組織内照射です。食道がん、子宮頚がん、肺がんなどで、食道や子宮腔、気管支の中にチューブを装着し、そこに放射線源を挿入して照射するのが腔内照射法です。内部照射法は、密封小線源療法とも呼ばれます。

治癒の確率が高く副作用も少ない

この治療は、一定の放射線量をがん組織とその周囲にあるわずかな正常組織に効率的に当てることができるため、治癒の確率が高く、副作用も少なく、小さいがんに効果が高いと考えられています。
内部照射法は外部照射法と併用することもあります。
内部照射法は、放射線源の強さを調整して、低い放射線量で1~8日にわたって行う場合と、高い放射線量で数分間の治療を数回くり返す場合があります。ほとんどの放射線源は治療時だけ体内に挿入して使用しますが、治療が終わると取り去ります。しかし、粒状の線源として用いる金、ヨードは挿入したままにしておきます。これを永久刺入といいますが、この場合はその線源から出る放射線が周囲に危険の及ばないレベルに下がるまで、患者さんは特別の部屋で数日間隔離されます。

甲状腺がんなどにも用いられる

甲状腺は体内に入ったヨードを取り込む性質があります。この性質を利用して、放射線の一種であるベータ線を出す放射性同位元素(アイソトープ)の1つであるヨード131を、甲状腺機能亢進症や肺などに転移した甲状腺がんの治療に用いることがあります。

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