治療の概略

代替療法

代替療法が科学的に検討された

代替療法とは、健康食品やサプリメントなどの民間療法のことです。がんに対する代替療法の効果や安全性の科学的な検討を、米国ハーバード大学の研究グループが行いました。食事療法、サプリメント・健康食品、鍼灸、マッサージ療法、運動療法、心理療法・心身療法がとりあげられました。

がんの進行と生存率に効果があるかどうかを検討

報告は、さまざまな代替療法の「科学的根拠の質」「科学的根拠の方向性」「リスク」「禁忌」を検討し、「合理的な助言」を総合判定しました。有効性はがんの進行と生存率への効果、がんやその治療による諸症状を緩和できるかどうかで検討されました。安全性は、直接的な有害作用と、一般的な治療に対する影響が検討されました。 総合判定である「合理的助言」は、「推奨」(その治療を勧める)、「容認、場合により推奨」(その治療を認め、場合によって勧める)、「容認」(その治療を認める)、「反対」(その治療を認めない)の4段階にまとめられています。 「推奨」「容認、場合により推奨」は、有効性と安全性があり勧められるが、「容認、場合により推奨」よりも「推奨」のほうが推奨の度合いは強くなります。「容認」に勧める意味は含まれず、否定はしないけれども容認するという意味です。「反対」は効果がないか危険なので反対するという意味です。

「推奨」されるものはなかった

この報告で、さまざまな代替療法の中に「推奨」されるものはありませんでした。がんの進行と生存率では、前立腺がんへのビタミンEサプリメントは「容認(場合により推奨)して経過観察」、乳がん・前立腺がんへの脂肪制限、マクロビオティック食などは「容認して経過観察」、ビタミンAサプリメント、ビタミンCサプリメント、乳がんへの大豆サプリメントなどは「反対」でした。 症状を緩和する方法として、鍼灸、マッサージ、運動などは「容認(場合により推奨)して経過観察」でした。

医療機関で行われる代替療法

わが国では一般的な民間療法のほかに、オゾン療法や、高濃度ビタミンC点滴療法、蓮見ワクチン、丸山ワクチンなどの治療法を行っている医療機関もあります。

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