中咽頭とは
まず、中咽頭という部分についてですが、これは口や鼻の奥の部分で、食道や喉頭の上あたりのことを言います。この部分にできた悪性腫瘍のことを、中咽頭癌と呼びます。
そして、この中咽頭と言う部分は、日常生活を送るのに大変重要な機能を持っています。例えば、中咽頭には軟口蓋という部分があるのですが、ここは鼻と口への通り道を制御する働きがあります。そのため、中咽頭癌によって軟口蓋の機能に障害が出ると、食事などで食べたものが鼻のほうへ行ってしまったり、話すときに空気が鼻から抜けてしまうなどの障害が出ます。
また、舌の根っこの部分も中咽頭に含まれるのですが、この部分は食べたものを食道に送り込むと言う重要な働きを持っているため、ここの機能が影響を受けると、普通に物を食べることが難しくなってしまいます。
中咽頭癌の原因
中咽頭癌は、九州や沖縄などの南の地域で発病することが多いため、アルコールの強いお酒が原因になっているのではと考えられています。また、お酒とたばこの組み合わせによって、発病しやすくなっているとも言われています。
中咽頭癌の症状
中咽頭癌の初期症状としては、食べ物を飲み込むときに違和感があったり、のどに痛みが出たりします。ただ、この位の症状では、のどが荒れているなどの他のことが原因だと思って放置されることが多いようです。そのため、初診の時には、すでに中咽頭癌が進行してしまっていることも多いようです。
また、中咽頭癌が進行してくると、話しづらくなったり、口をあけることさえ困難になってしまう可能性があります。また、中咽頭の近くにあるリンパ節にまで転移してしまうと、リンパ節の腫れなどの症状も出てきます。
中咽頭癌の治療
中咽頭癌の治療法としては、癌が発生して間もない早期発見の場合は、手術を行わずに放射線療法だけで治療することもあります。また、癌が悪化している場合には、手術によって腫瘍を摘出します。ただ、中咽頭にある器官は、日常生活にも深くかかわっているため出来る限り温存するようにして、腫瘍の摘出後にもアフターケアを実施します。
また、中咽頭の近くにはリンパ節がありますので、このリンパ節に癌が転移している可能性が高いです。そのため、中咽頭癌が進行している場合には、リンパ節も一緒に除去することがあります。
最後に、抗癌剤などの薬物療法についてです。中咽頭癌については、この薬物療法だけで治療を実施することはほとんどありません。そのかわり手術療法や放射線療法を補助する形で使用して、治療の成功率の向上をはかります。
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