網膜芽細胞腫は、目の癌です
網膜芽細胞腫とは、網膜から発病する悪性腫瘍のことを言い、小さい子供のほうが発病しやすい傾向があります。また、発病の仕方としては、片方の目に癌が発生する場合が多いですが、2~3割くらいの確立で両目とも癌に冒されてしまう場合があります。
この網膜芽細胞腫は視神経を通って脳に転移することがよくありますので注意が必要です。また、治療がうまくいったとしても、再発率の高い病気ですので、その後も定期的な検査が重要になってきます。
網膜芽細胞腫の原因について
この網膜芽細胞腫が発病する原因としては、目を発達させるための遺伝子が損傷してしまい発病することが多いです。また、この遺伝子の損傷については、親から子に遺伝することがあり、網膜芽細胞腫の2割前後は遺伝による発病の可能性があります。
網膜芽細胞腫の症状と診断
自覚的な症状としては、癌がある程度の大きさにまで成長すると、視力の低下などの障害が起こるのですが、それ以外の自覚症状は少ないです。ただ、目に白い腫瘍が見つけられたり、猫の目のように瞳が光って見えたりすることがあったり、眼球の向きがあっていないという場合が合います。
● 網膜芽細胞腫の検査について
網膜芽細胞腫の検査としては眼底検査などがあります。これは、目薬で瞳孔を開いて観察する検査で、1mm程度の小さな癌も発見することが出来ます。
また、 CTやMRIによる検査もあわせて行うことが多いです。CTでは、眼球外への癌の広がりや石灰化を診察することが出来ますが、X線による被曝という危険もありますので、複数回に渡って診察する場合にはMRIを利用します。
MRIでの検査については、磁場を用いた磁気共鳴法という方法で撮影しますので、断層で撮影することが出来ます。この検査でも、眼球外への癌の広がりを調べることが出来ますが、石灰化については検出することが出来ません。ただ、、両眼に網膜芽細胞腫ができて、脳腫瘍を併発している三側性網膜芽細胞腫という癌の検出には有用です。
網膜芽細胞腫の治療について
● 眼球の摘出
網膜芽細胞腫が発病している目に視力がほとんどない場合は、視神経と一緒に眼球を摘出します。ただ、両目同時に発病している場合や、視力が多く残っている場合などには、眼球を摘出せずに化学療法や放射線療法で治療します。
● 網膜芽細胞腫の化学療法
網膜芽細胞腫に対する化学療法としては、ビンクリスチン、カルボプラチン、エトポシドという3種類の抗癌剤を使用することが多いです。また、この化学療法で癌が無くなる場合もありますが、多くは癌の縮小でとどまってしまいますので、その他の治療もおこないます。また、抗癌剤による副作用があります。
● 網膜芽細胞腫の放射線療法
放射線療法は化学療法と違い副作用などはあまりありませんが、放射線を使いますので、被爆による二次癌の発生などの問題があります。また、その他の治療法としては、赤外線レーザーを癌に当てて腫瘍を45~50度に温めて癌細胞を破壊したり、冷却した専用の器具を使って癌細胞を破壊する凍結プローブなどがあります。
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